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デビュー5連勝を呼び込んだカブス今永の予習と復習。
posted2024/05/18 09:00
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
Getty Images
開幕から1カ月あまり。今や地元シカゴのファンの間で、今永昇太の名前はニックネームの「投げる哲学者」と共に、アッという間に広まった。
4月1日のデビュー戦で6回無失点9奪三振の快投を演じ、鮮やかな白星を飾ると、その後も度胸満点の投球を続けた。悪天候による長時間の中断のため、4回で交代した2戦目にしても無失点。4月は5試合で4勝0敗、防御率0.98と文句なしの成績を残し、MLBによる3、4月の「月間最優秀新人賞」に選出された。
5月1日には連勝を「5」に伸ばし、全米中に「IMANAGA」の名前は知れ渡った。MLBネットワークなどテレビ各局から「引っ張りだこ」となった今永は、ここまでの活躍について、番組上「僕以上に周りがびっくりしているんじゃないかと思います」と苦笑するばかりだった。