テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「ショウヘイ、英語が上手くなったね」“ドジャースでも大谷翔平の戦友”ハドソン絶賛、グラスノーは手を…“テレビに映らない”ベンチ裏話
posted2024/05/15 06:00
text by
柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph by
Ronald Martinez/Getty Images
ベンチで笑みを浮かべ、何やら楽しげに話をしている。時にボールやバットを持って真剣な表情で意見を交わしていることもある。その様子は日米ともに変わらないが、今季は特に大谷翔平、山本由伸が加入したドジャースのベンチの様子が多くの人々から注目を浴びている。
私にとって、今季最初の米国出張は2月6日~4月23日だった。ドジャースに密着し、大谷、山本以外にも多くの選手の話を聞くチャンスに恵まれたが、まず印象に残ったのが先発右腕タイラー・グラスノーだ。
グラスノー「僕の手の方が翔平の手より…」
3月のオープン戦中、ベンチで大谷と手の大きさを比べているのが何ともほほ笑ましく、話を聞かせてもらった。
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「僕の手の方が翔平の手より少し大きかった。僕(2メートル3)は翔平(1メートル93)より少し背が高いからね」
大谷は体格は1メートル93、102キロとメジャートップクラスだが、比較的手が小さいことで知られ、足のサイズも28.5センチ。一方、グラスノーは「自分の手の大きさは分からないが、足は16インチ(34.0センチ)だ」と言った。
私は規格外のサイズに驚き「欲しい靴は見つかりますか? 全てオーダーメイドですか?」と尋ねたが「店舗ではなかなかないけどネットで買えるよ。オーダーメイドではなく既製品だね」と笑顔で明かしてくれた。
大谷も受けた“ハイブリッド手術”についても
レイズから移籍1年目のグラスノーは5月12日(日本時間13日)時点でリーグ2位となる6勝、同単独トップ73奪三振と存在感を発揮している。21年8月に人工じん帯を入れてより強化する「インターナル・ブレース」と、自身の腱を移植するじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を同時に行うハイブリッド手術を受け、23年5月に復帰した。
同手術は大谷が昨年9月に受けた手術としても知られる。
グラスノーは「移植した腱は最初は固く締まって結んでいるし、それがハイブリッドの場合、二重。手術するまで右肘痛に長いこと苦しんでいたからそれくらいの張りはなんでもなかった。今は全く問題はない」と説明してくれた。
大谷より1歳年上の93年生まれの30歳。同世代で同じ100マイル(約161キロ)超えの速球を武器とする同タイプの先発右腕と共通点は多い。