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「ISUは奨励していないのでしょう」 独占取材でマリニンが明かした「4アクセルはやらない」宣言の真意…4アクセルの基礎点は低すぎる?

posted2023/11/10 17:03

 
「ISUは奨励していないのでしょう」 独占取材でマリニンが明かした「4アクセルはやらない」宣言の真意…4アクセルの基礎点は低すぎる?<Number Web> photograph by Getty Images

GPフランス杯では2位となったマリニン。独占インタビューに応じた

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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今季のGPシリーズ初戦、スケートアメリカで史上4番目のスコアを獲得して2連覇を果たし、快調なシーズンスタートをきったアメリカのイリア・マリニン。2戦目のフランス杯では、304.68という高得点を手にしながらも総合2位という結果になった。

それでもいち早く北京GPファイナルへの切符を手にしたマリニンが、本誌の独占取材に応じた。

◆◆◆

 まずフランス大会を振り返って、どのように感じているのか。

「全体的に、自分の滑りには満足しています。スケートアメリカからの良い流れを保ってSPもフリーも納得のいく演技をし、GPファイナルへ進出するという目標は達成できました」

 SPでは全てのジャンプをクリーンに降りたが、ステップシークエンスでバランスを崩して転倒。それでも僅差で1位になった。

「少しエキサイトしすぎて、気持ちが先走ってしまったんです。最後まで集中力を失ってはいけないという、良いレッスンを学びました」と転倒の理由を説明して苦笑いをした。

順位よりも「自分らしい演技をすること」

 フリーはほとんどノーミスで滑り切ったにもかかわらず、圧巻の演技を見せたアダム・シャオ・イム・ファに逆転された。2位に終わったことに関しての悔しさはないのだろうか。

「悔しいという気持ちは特にはありません。アダムは自国開催の大会ですごくプレッシャーがあったと思う。点差もあまりなかったし、彼がとても良い演技をしたことはわかっていました。でもあまり自分にプレッシャーをかけずに、よい演技をしてGPファイナルに行くということに集中していました。もちろん、さらに質の高い演技をすることは可能ですが、目的は達成できたので」

 今ではどの大会でも優勝候補と見なされている彼にとって、逆にこの2位という結果によっていつも勝たなくてはというプレッシャーが少し薄れた面もあるのだろうか。

「実際のところこの試合の場合、特に助けになったと思います。繰り返しになりますが、ここでの目標はGPファイナルに到達することだった。1位になるという順位にこだわりすぎないことで、自分らしい演技をすることに集中できたと思います」

【次ページ】 4アクセルの基礎点は低すぎるのか? マリニンの意見

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