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「ISUは奨励していないのでしょう」 独占取材でマリニンが明かした「4アクセルはやらない」宣言の真意…4アクセルの基礎点は低すぎる?
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byGetty Images
posted2023/11/10 17:03
GPフランス杯では2位となったマリニン。独占インタビューに応じた
明かした“両親への感謝”
今季の最終目標は、世界タイトルを取ることだというマリニン。では長期的な目標はなんなのだろうか。
「体の健康に気を付けながら、次のオリンピックに出場して成功したキャリアを築くことです。そしてたくさんの記録を作ること」
今年の12月で19歳になるマリニンは、2026年ミラノオリンピックでは21歳になっている。どのくらいスケートを続けていく予定なのだろうか。
「それは今の自分には予想することは、難しいです」と苦笑する。
「引退する前にどのくらい記録を作れるか、様子をみながら続けて行きます」
母は初代四大陸チャンピオンのタチアナ・マリニナ。父のローマン・スコルニアコフは元ウズベキスタンチャンピオン。バージニアでコーチをしていた両親に、幼少時からリンクに連れて行かれた。
「トップスケーターだった両親がこのスポーツを選んで、子供の時からやらせてくれた。いつも僕のためにそこにいてサポートしてくれたこと、そして朝早く起きてリンクに運転していって指導してくれたこと、本当に感謝しています」
この両親の血を受け継ぐマリニンが、この先どのように進化していくのか楽しみだ。