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「ISUは奨励していないのでしょう」 独占取材でマリニンが明かした「4アクセルはやらない」宣言の真意…4アクセルの基礎点は低すぎる?
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byGetty Images
posted2023/11/10 17:03
GPフランス杯では2位となったマリニン。独占インタビューに応じた
だがここで2位に終わったことで、再び4アクセルに挑むモチベーションができたのではないだろうか。
「そうですね。これは以前から計画していたことですが、おそらくGPファイナルでは自分をプッシュして再び4アクセルに挑戦して、どこまで行けるのか挑戦してみたいと思います」
おそらく世界チャンピオン宇野昌磨など、強豪たちが顔を揃えるGPファイナルでは、再び4アクセルを見せてくれる予定なのだという。
「ファイナルまでの数週間、ジャンプの構成だけではなく、全ての技をパーフェクトに調整し、表現面も磨いてマキシマムのポイントを獲得できるようにしていきたいと思っています」
「自分ならではのユニークなスタイルを探して」
今季はSPでシェイリーン・ボーン振付によるフラメンコに挑戦するなど、表現面にもこれまで以上に力を入れてきた。
「自分ならではのユニークなスタイルを探して、その個性をプログラムで表現したいと思っています。得意なことを最大限に強調し、同時にちょっと苦手な部分、あまり得意ではないことも上達させていきたいです」
あまり得意ではないこととは、何を指しているのだろうか。
「たとえば基本的なスケーティング技術など。たとえすごくプレッシャーを感じた時でも、もっときれいに滑れるように努力していきます」
高校卒業、現在は地元の大学に通う
今年の初夏に高校を卒業して、現在は地元の大学に通っている。
「スケートに集中するために、現在はごくわずかなクラスのみをとっています。将来的にはもっと単位を増やしていく予定です」
とっているクラスの一つに、コンテンポラリーダンスがあるという。
「正式にダンスを基礎から学ぶのはこれが初めての体験で、すごく楽しんでいます。体の柔軟性や、コーディネーションが以前よりも上達してきました。フロアで色々なウォームアップやストレッチ、即興的な動きなどもやります。すごくスケートにも役に立っていると思います」