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ラグビーW杯を揺るがす“危険タックル”への判定…「レッドか、イエローか」微妙な判定にリーチら選手の本音「ハッキリ言って、レフェリー次第」
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生島淳Jun Ikushima
photograph byGetty Images
posted2023/08/29 11:06

出場停止明けのイタリア戦で見事な「低いタックル」を仕掛けるリーチマイケル。サモア戦での一発退場がチームの意識を変えたことは間違いないが……
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イングランドは、ファレルの他にもNo.8のビリー・ヴニポラが出場停止処分になっているが、26日に行われたフィジー戦では22対30で敗れた。1点を追う72分には、フィジーに決定的なトライを許したが、その時のイングランドの選手たちはディフェンスへの意識が薄く、抜け殻のようだった。
史上初めてのフィジーに対する敗戦。イングランド・メディアは大騒ぎになっている。去年秋、エディー・ジョーンズがヘッドコーチを務めていた時のしたたかさは消えている。
このままだと、W杯の開幕週に行われるイングランド対アルゼンチンは、アルゼンチンが有利という予想が大半を占めるだろう。
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そこでイングランドに土がつくとなると……。9月17日に行われる日本対イングランド戦がいきなり「サバイバル・マッチ」になる可能性が出てくる。
今回のW杯のひとつの注目点は、これだ。
「イエローか、レッドか。それが問題だ」
