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「安納サオリは輝いてる。でもさらに輝きたい」人気女子レスラーのスターダム参戦で“万単位の一目惚れ”も? 明かした中野たむ&なつぽいとの関係
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橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byNorihiro Hashimoto
posted2023/04/20 11:02
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6年ぶりにスターダムのリングに上がることが決まった安納サオリ
現状、スターダムだけでなくセンダイガールズプロレスリングやOZアカデミーにも出場。基本的にはオファーがあるところに出るというスタンスだ。スターダムでは、まず4.23横浜でのタイトルマッチに集中すると語っていた。
「初めてのスターダムのベルトへの挑戦なので。その他にもやりたいこと、試合したい選手、口には出していない思いはたくさんあります」
泣き崩れる中野たむに、安納は手を差し伸べた
だがここにきて、状況の変化があった。4月15日のスターダム代々木第二体育館大会、なつぽいも所属するユニット「コズミック・エンジェルズ」(コズエン)から白川未奈と月山和香が独立。リングに残されたのはリーダーの中野たむとなつぽい、それにSAKI(COLOR'S)。たむはショックで泣き崩れていた。
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そこに出てきたのが、裏で試合を見ていた安納だ。
「私が支えるから」
安納はたむに手を差し伸べる。安納、たむ、なつぽい、SAKI。4人が並ぶ姿は実にエモーショナルだった。たむもアクトレスガールズ出身で、デビュー戦の相手が安納だった。安納とSAKIは2018年、アクトレスガールズ初の後楽園大会で初代シングル王座を争っている。その時、セミファイナルに出ていたのがなつぽいだ。劇的な再会だった。
「その日も裏で見てたら、たむがまた泣いてるなと思って。笑っててほしいじゃないですか、たむには。それで行動に出ちゃいましたね」
これを受けて、ゴールデンウィークの大会で安納&たむ&なつぽいというチームでの試合が決定した。ただ安納は「支える」という言葉は使ってもコズエン加入は明言していない。そのあたりをあらためて確認すると、返ってきたのは「ん~……?」という表現だった。
「“支えたい”という気持ちだけでリングに向かっていた。ユニットを超えたところにある関係性で動いてしまった。その時は、とにかくたむの笑顔が見たかった」
安納が語るたむ、なつぽい、SAKIへの思い
安納には「たむに助けられた」という思いがある。たむがデビューした時、アクトレスガールズは退団者やケガ人で選手が減っていた。
「たむのデビューは、すごく心強かった。当時、本人にもそれは伝えました。団体だけじゃなく私自身も中野たむに救われたところがあって。今回はそのお返しじゃないけど、今度は私が助けたいなって」
かつてタイトルマッチで対戦、フリー同士でタッグを組んだこともあるSAKIに対しては「もう安心感しかないです」と安納。ではなつぽいはどうだろう。安納は今でも、なつぽいを「なつみ」と呼ぶ。
「なつみは、ん~……今は語り切れない。一つ言えるのは、大切な存在だということ」
3人で組むのは、アクトレスガールズ時代にもなかった。だから新鮮でもあり、ただ懐かしいだけの“同窓会チーム”のつもりはないと言う。
「だって、みんな前の団体を抜けて、それぞれのキャリアを積んでるんですから。全員、昔とは違う」