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現地記者が目撃した…三笘薫25歳の“愛されすぎな日常”「ミトマ、ユニフォームください!」敗戦直後の敵チームが1日2回もおねだり
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![田嶋コウスケ](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byGetty Images
posted2023/03/22 11:00
![現地記者が目撃した…三笘薫25歳の“愛されすぎな日常”「ミトマ、ユニフォームください!」敗戦直後の敵チームが1日2回もおねだり<Number Web> photograph by Getty Images](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/7/700/img_673f26941b5d8aa532cec6da2264e958460026.jpg)
FAカップ準々決勝、グリムズビー戦(英4部)。チームの5得点目を決めて、サルミエントと喜ぶ三笘薫(25歳)
「大いにあると思います。そこは僕の使命だと思います。選手の配置のところだったり、共有する部分は、選手たちに伝えることができるので。できることはあると思う。もちろんコーチも変わりましたし、どういう風にやっていくかというところを、ミーティングなどで踏まえながらやっていきたい。そうは言っても、自分もアピールが必要な立場。バランスを考えながらやっていきたいです」
監督やコーチの指示を仰ぎながら、要所要所で自分がブライトンで得た経験や知識を還元していきたい――。三笘はそう考えているのだ。
ブライトンのデゼルビ監督は、イングランドで「いずれビッグクラブを率いるようになる」と高く評価されている知将である。43歳のイタリア人指揮官から吸収したエッセンスは、その一部であっても日本代表の大きな力になるはずだ。
1日に“2度も”ユニフォーム交換を求められた
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そんな三笘について、イングランド内での人気が高まっていると、改めて感じる瞬間があった。
グリムズビー戦が終わると、マッチアップした相手ウイングバックからの要求で、三笘はユニフォームを交換した。そこまではよくある光景だが、これだけでは終わらなかった。試合終了からほどなくして行われた囲み取材後、今度は別の選手が三笘にそっと歩み寄り、ユニフォームを求めたのである。日本代表MFは自分のバッグから別のユニフォームを差し出してプレゼント。4部リーグの選手からすれば、三笘はスーパースターなのだろう。
ただ三笘本人は浮ついたところがなく、自分のペースをまったくと言っていいほど崩していない。
「大谷翔平選手の次ですよ」「マジっすか?」
例えば、質疑応答の終盤、読売新聞が掲載した「好きなスポーツ選手、上位ランキング」に話が及んだときだ。記者から「野球の大谷翔平選手が1位で、三笘選手が2位だった。それだけ今回の代表戦は、今までと違う感じで注目を集めると思うが」と話を振られると、三笘はランキング結果をまったく知らなかったようで「マジっすか!? ちょっと重いですね(笑)」と笑みを浮かべて驚いた様子だった。そして、すぐに真剣な表情に戻って言葉を続けた。