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現地記者が目撃した…三笘薫25歳の“愛されすぎな日常”「ミトマ、ユニフォームください!」敗戦直後の敵チームが1日2回もおねだり
posted2023/03/22 11:00
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
Getty Images
ブライトンの三笘薫が、またしてもゴールを決めた。
3月19日に行われたFA杯準々決勝のグリムズビー戦(英4部)。この試合で4−2−3−1の左MFで先発した日本代表MFはチームの5点目を奪い、5−0の圧勝に貢献した。
試合は、ブライトンが立ち上がりから主導権を握って攻勢。三笘は少なくとも3度あった決定的なチャンスをモノにできなかったが、終了間際の後半45分にネットを揺らした。シュートは相手の足に当たってコースが変わるというラッキーな形から決まったが、それでも得点をきっちりマークするあたりが、勢いに乗っている証と言えよう。本人は「3点ぐらい決められましたけど(決められなかった)。それが自分の実力という感じです」と謙遜しつつ、「ゴールを決めてすっきりしました。入っていなかったらちょっと終わりが悪かったので。安心したって感じですね」と安堵の表情を浮かべた。
この結果、三笘は公式戦5試合連続でゴールかアシストの結果を記録したことになる。
三笘は「チームの形として、自分がいい形でボールを受けられている。チャンスも作れているので、自分が結果を残さないといけない」とし、チームとしてウインガーの三笘がチャンスに絡む形になっていると説明。そのうえで「ゴールに絡むことにこだわっていきたい。毎試合、目指しています」と続け、今後も貪欲に結果を追い求めたいと力強く語った。
「日本代表を見に来る人は増えていると思う」
試合後プレミアリーグは国際マッチウィークで中断期間に入り、三笘も日本代表の強化試合のため英国を離れた。予定されているのは、森保第2次政権の初陣となるウルグアイ戦(3月24日)とコロンビア戦(同28日)。カタールW杯後、初の代表戦となるこの2試合で、日本代表は新しいサイクルをスタートする。
W杯後、世界最高峰のプレミアリーグで存在価値を一気に高めた三笘も、久しぶりの代表戦に気を引き締めている。
「日本に行かないと分からないですけど、見に来てくれる人は増えていると思います。プレミアでやっているので『どれぐらいできるのか?』という見られ方もすると思う。結果を求められているので、それ相応のプレーをしないといけない。でも、そうは言っても簡単な相手ではないですし、ビッグクラブでプレーしている選手もたくさんいる。そこを楽しみながら、自分がどれだけできるかも楽しみたいです」
日本代表では次のW杯に向け、森保監督が「ボールを保持し試合を支配すること」にもトライする考えを示している。指揮官が「ボール保持」を強化ポイントに挙げていることについて、三笘はどのように感じているのか。