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日本代表26人の当落…森保監督の“サプライズ選出”は本当にゼロ?「彼は左利きの小野伸二みたい」識者2人が推す、意外な“4選手の名前”
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byGetty Images
posted2022/10/29 17:03
9月のドイツ遠征では出場機会のなかったMF旗手怜央(24歳)。所属するセルティックでは現地ファンからの人気も高いが、カタールW杯のメンバー入りは叶うか?
レオ 本間至恩(ベルギー、クラブ・ブルージュ)、家長昭博(川崎フロンターレ)そして長谷部誠(ドイツ・フランクフルト)ですね。日本でチャンスを作るのはウインガー。本間は三笘に何かあったときの左のウインガー枠。家長に関しては技術が異常に高く、山根視来との連携にも期待できる。長谷部は欧州CLで活躍しており、もしも本人に選手として復帰の意思があれば精神面でも大きな戦力になると思います。
――なるほど、とても面白いチョイスです。木崎さんはいかがでしょうか。
木崎 今まで話したこととは大きく矛盾してしまいますし、あり得ないとは思うんですが、ポルトガル1部のカーザ・ピアでプレーしている邦本宜裕です。アビスパ福岡でやっていたときは見たことがなかったので、初めてプレーを見たときに「こんなにいい選手が日本にいたのか」と驚いたんですよ。たとえるなら“左利きの小野伸二”という感じで、すごいクリエイティビティがあるし、しかも体が強くて動ける。リードされた状況で引いた相手を崩せないときに、戦術ではなく個人のアイデアで揺さぶる、という意味で推薦したいですね。
ただ、彼はこれまで所属クラブでいろいろとトラブルを起こしてきていますし、ここまで来たら「誰が出るか」よりも「どこまで話し込めるか」がカギになると思うので、新しい選手が入ることで心理的な安定性が崩れてしまうなら、やはりメンバーは固定したほうがいい。現実的に考えると今大会のサプライズとしての抜擢は難しいと思いますが、今後の日本代表でぜひ見てみたい逸材です。
――今回は勝率予想からメンバー選び、さまざまな提言に至るまで、刺激的なお話をありがとうございます。総じて、かなりシビアな論調でしたね。
木崎 アメリカ戦で少し浮かれたムードになっているところに、僕らが冷や水を浴びせるような感じになってしまいましたが……。
レオ でも、あれで浮かれていたらダメですよ。だって、普通に中島翔哉がいた最初のころのほうがいいサッカーをしていたじゃないですか。
木崎 ウルグアイ戦(2018年10月16日、4-3で勝利)とか、アジアカップのイラン戦(2019年1月28日、3-0で勝利)がピークという見方もあるかもしれません。森保監督の「自由にやってください」というやり方に一番合っていたのは中島翔哉なのかもしれないですね。
レオ 今その役割は三笘薫が担っていますけど、そう考えると本間至恩よりも中島翔哉のほうがチームにフィットさせやすいですね。左の突破枠は重要なので。
木崎 もし本大会でいきなり先発に中島、南野、堂安律の“三銃士”が揃っていたら……それこそまさにサプライズですね(笑)。
<#1、#2から続く>