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大谷翔平とエンゼルスをプレーオフで応援できる可能性も高い? 水面下で進む「MLBプレーオフ改革案」を詳しく分析してみた
posted2022/02/27 11:03
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph by
Getty Images
新しい労使協定=Collective Bargaining Agreementの締結に向けてのメジャーリーグ機構と同選手組合の交渉が2月28日までに締結しなければ、3月31日の開幕が延期になり、せっかくの「朗報」が台無しになる可能性が出てきた。
ここで言う「朗報」というのは、拡張することが決定的だったはずの「新しいプレーオフ形式」だ。
新形式ではMLBが現行の10チーム(各リーグ5チーム)から14チーム、選手組合が12チームにする提案がすでに行なわれた。
大谷翔平選手が所属するア・リーグのエンゼルスにとっては、昨季までなら勝率5位までに入ることが最低条件だったのが、6位か7位でもプレーオフに出場することができるということになる。
大谷選手だけではない。パドレスのダルビッシュ有投手や現在フリーエージェント(FA)の菊池雄星投手、レッズの秋山翔吾外野手やパイレーツの筒香嘉智外野手らの日本人選手が、公式戦が終わった後も大観衆の前で活躍する可能性が、全体的に高くなるはずなのだ。
ところが、MLBが「開幕延期の場合は公式戦の試合数が減り、その間は選手に給与を支払わない」と打ち出していることから、選手組合は「それならプレーオフ拡張案を拒否する」と強硬姿勢を取っている。まさか「両リーグ指名打者制度の導入」まで拒否するとは思えないが、先行き不透明になってきた。
新しいプレーオフ形式では、たとえばそれがMLB提案の14チーム案なら、以下のような流れになるだろうという具体的な報道もあったほどだ。
プレーオフに関する主な変更点とは?
▽現行形式と新形式
(1)ア・リーグ、ナ・リーグそれぞれで、東、中、西の3地区で優勝した3チームは無条件でプレーオフ進出。それ以外の勝率上位2チームが、1戦先勝方式の「ワイルドカード・ゲーム」を戦う。
↓
両リーグそれぞれで、東、中、西の3地区で優勝した3チームは無条件でプレーオフ進出。それ以外の勝率上位4チームが、ワイルドカードを与えられ、2戦先勝方式の「ワイルドカード・シリーズ」を戦う。
地区優勝の最高勝率チームは「第1シード」として同シリーズには参加せず、地区優勝の勝率2位チームと3位チームが、ワイルドカードの対戦相手2チームを選択し(A)、残ったワイルドカード2チームがお互いに対戦する(B)。
いずれも勝率の高いチームが、3試合すべてを地元で行う「ホームゲーム・アドバンテージ」を与えられる。