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《2大会連続5位》今度こそ勝ちに行く! メダルの気配濃厚なフィギュア団体、鍵を握るのは三浦璃来・木原龍一ペア
posted2022/01/30 06:00
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
AFLO
2月4日から開幕する北京五輪。
メダルが期待される競技の中でも注目度が高いのがフィギュアスケートだ。開会式当日の2月4日にスタートし、19日まで各種目が行なわれる予定となっている。今大会、いつにも増して、期待を集めている種目が、最初に行なわれる団体戦だ。
団体戦は男子、女子のシングル、ペア、アイスダンスで競うもので、10カ国が参加。シングル、ペア、アイスダンスそれぞれ、順位に応じて1位は10ポイント、2位は9ポイント……として加算され、計4種目の合計ポイントで争われる。
まず、予選にあたるショートプログラム(アイスダンスはリズムダンス)の成績で上位5カ国が決勝のフリーに進む。
団体はいまだ表彰台なし
2014年のソチ五輪から採用された団体戦は北京で3回目となるが、日本が表彰台に上がったことはない。ソチではOAR(ロシア)、カナダ、アメリカ、イタリアに次ぐ5位。平昌五輪でもカナダ、ロシア、アメリカ、イタリアに次ぐ5位であった。
前回の平昌で出場したのは、男子はショートが宇野昌磨、フリーは田中刑事。女子はショートが宮原知子、フリーが坂本花織。ペアは須崎海羽・木原龍一、アイスダンスは村元哉中・クリス・リードが予選、決勝ともに滑った。
予選は4位で通過したものの、決勝ではすべての種目が5位となった。それぞれの種目を見ていくと、シングルでは僅差での5位だったが、アイスダンスでは19.12点差、ペアでは28.89点差をつけられてしまっていた。順位以上の差があった。
5位にとどまった背景には、試合間隔が短かった団体と男子の競技日程の影響もある。また、羽生が怪我をしていたこともあり、団体戦のショートプログラムに宇野、フリーに日本代表3人の中では「3番手」の田中という布陣で臨まざるを得ず、日本はシングルでもポイントを伸ばせなかった。
ただ、北京はこれまでと状況が異なる。