オリンピックへの道BACK NUMBER
《2大会連続5位》今度こそ勝ちに行く! メダルの気配濃厚なフィギュア団体、鍵を握るのは三浦璃来・木原龍一ペア
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO
posted2022/01/30 06:00
21年11月のNHK杯エキシビションで華やかな演技を披露する三浦璃来・木原龍一ペア
全日本選手権を四連覇して初の五輪出場を決めたアイスダンスの小松原美里・尊も、団体戦への意気込みを示す。
「いちばん足を引っ張る立場であることをしっかり自覚して、少しでも上に上がれるように貢献したいと思います」(美里)
団体に本気で取り組む理由
三浦・木原、そして小松原美里・尊の両組には共通する思いがある。それは、自身が打ち込む種目の認知度向上と普及を図りたいという意志だ。
「僕たちが結果を出し続けることが(普及の)近道ですし、日本の将来につながると思います」
北京への抱負として木原は語った。
アイスダンスの小松原美里も言う。
「日本のアイスダンスはレベルがすごく上がっていて、上のレベルの選手がしっかり上に行かないと裾野が広がらないと思っているので、できる限りのことをして頑張りたいです」
個人戦への言葉だが、まず団体戦で活躍すればペアやアイスダンスへの関心が高まり、のちの個人種目も注目される。つまり、普及・拡大のためにも、団体戦は重要な場になるのだ。
3度目の団体戦で表彰台にのし上がれるか。日本チームの命運を握る2組の滑りから目が離せない。