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<今年の注目応援曲は?>ブラバンの生音が甲子園に帰ってくる! 「結露水は厳重に管理」「譜面台は共有しない」制約を守りながらだけど

posted2021/08/09 11:02

 
<今年の注目応援曲は?>ブラバンの生音が甲子園に帰ってくる! 「結露水は厳重に管理」「譜面台は共有しない」制約を守りながらだけど<Number Web> photograph by Yukiko Umetsu

2019年夏、アルプススタンドで”魔曲”を演奏する智弁和歌山高校吹奏楽部

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梅津有希子

梅津有希子Yukiko Umetsu

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Yukiko Umetsu

 新型コロナウイルスの影響で昨年は中止となり、2年ぶりの開催となる夏の甲子園。高校野球といえば、アルプススタンドから流れる『狙いうち』や『サウスポー』、『アフリカン・シンフォニー』など、吹奏楽部が奏でる応援も風物詩となっているが、昨年開催された甲子園交流試合では吹奏楽の応援はなく、今年のセンバツでは、事前に録音した応援曲の音源を流すという対応がとられた。

 今回の地方大会の応援事情を振り返ると、通常通り吹奏楽の演奏がOKの地域もあれば、「吹奏楽は一律禁止」「太鼓1台のみ可」「録音音源を流すのみ可」など、地域によって感染状況が異なるため、都道府県によって対応が分かれた。各地の高野連が演奏許可を出したくても、球場や行政の許可が下りないケースもあったと聞く。とある県の高野連には、「隣の県は演奏していいのに、どうしてうちの県はダメなんですか?」と、女子高生から泣きながら電話がかかってきたとも聞いており、コロナ禍というやむを得ない状況とはいえ、「今年こそ球場で応援できる!」と楽しみにしていた生徒の気持ちを考えると、胸が痛んだ。

「結露水は厳重に管理」「譜面台は共有しない」

 無観客開催となった今大会では、吹奏楽の応援は条件付きでOKとなった。ただし、甲子園に来られない学校は、センバツ同様録音音源を流すこともできる。

 日本高等学校野球連盟による「応援に関するガイドライン」では、細かくルールが決められている。主な内容は以下の通り。

 ・    演奏する生徒は50人以内。

 ・    奏者と奏者の間は2席空ける、前後は1列空ける。

 ・    楽器の結露水の処理は、各自で用意したタオルと専用袋を使用し、厳重に管理する。楽器にタオルを近づけて処理し、周囲に飛沫が飛ぶことを防ぐ。

 ・    譜面台や打楽器のスティックなどは、共有せずに個人管理とする。

 ・    楽器を使用したアクションは行わず、常に座って正面を向いて演奏する。

【次ページ】 今年は“録音音源”で盛り上げる工夫も

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