今年は“録音音源”で盛り上げる工夫も

　現地に来られず録音音源を流す場合、吹奏楽部がなかったり、録音が間に合わなかった学校は、尼崎市立尼崎高校吹奏楽部による録音音源を流すことも可能。センバツでも使用したもので、応援曲は同校が持つレパートリーの中から、「多くの人に耳なじみのある曲を」という基準で、日本高野連がセレクトした。2パターンあり、曲目は以下の通り。

　<1>

『島唄』

『狙いうち』

『CAT'S EYE』

『宇宙戦艦ヤマト』

『TRAIN-TRAIN』

『ルパン三世のテーマ』

『ポパイ・ザ・セーラーマン』

『暴れん坊将軍　オープニングテーマ』

『We Will Rock You』

『さくらんぼ』

　<2>

『夢をあきらめないで』

『鉄腕アトム』

『必殺仕事人のテーマ』

『タッチ』

『紅』

『YOUNG MAN』

『魔訶不思議アドベンチャー！』（アニメ『ドラゴンボール』主題歌）

『情熱大陸』

『キセキ』

『あまちゃん　オープニングテーマ』

朝ドラ、サンバ、ジャズに洋楽。個性豊かな応援曲

　筆者は吹奏楽部出身で、毎回応援も楽しみに高校野球を観戦している。今大会もオリジナリティあふれる応援が多数あり、全出場校をチェックするのが待ち遠しい。なかでも、特に注目している応援を紹介したい。

　39年ぶりの出場となる帯広農業（北北海道）は、NHK連続テレビ小説「なつぞら」に出てくる「十勝農業高校」のモデル校。広瀬すず演じるヒロイン・奥原なつらが元気良く歌っていた『FFJの歌』を、応援に取り入れた。同曲は、1950年に結成された日本学校農業クラブ連盟（Future Farmers of Japan）」の公式ソングで、農業高校の生徒は皆歌える青春の歌。帯広農業には吹奏楽部がないため、道内の農業高校と、農業科のある学校4校（旭川農、岩見沢農、美幌、別海）が合同演奏した音源を使う。昨年のセンバツで演奏することが叶わなかったため、念願の初披露となる。

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