将棋PRESSBACK NUMBER
羽生善治九段はどれぐらい「予選」で指したことがある? 藤井聡太二冠の予選対局数と比較してみた
text by
![相崎修司](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
相崎修司Shuji Sagasaki
photograph byBUNGEISHUNJU
posted2021/03/09 17:03
![羽生善治九段はどれぐらい「予選」で指したことがある? 藤井聡太二冠の予選対局数と比較してみた<Number Web> photograph by BUNGEISHUNJU](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/4/7/700/img_47405230df32726982052b539c41272f286275.jpg)
1985年に四段昇段。タイトル戦登場137回、獲得計99期の羽生善治九段
羽生が一度も「予選へ陥落」を経験していないのが王位戦、棋王戦、銀河戦、NHK杯の4棋戦。王位戦以外は順位戦で上位を確保していればシードされるので、羽生クラスともなれば予選を指す方が難しいのだが、リーグ6名中2名しか残れない王位戦(リーグは紅・白の2つがあるので12名中4名)で、一度も予選落ちがないのは驚異的である。
王位戦での羽生は、初参加の第28期(1986年)から第33期までは予選突破ができなかったが、第34期で初のリーグ入りを果たすと、その勢いで郷田真隆から王位を奪取して、そこから9連覇を達成するなど、常に第一線で活躍。第58期に菅井竜也へ奪取を許してから、七番勝負への進出こそないが、59期と60期は挑戦者決定戦まで勝ち進み、昨年の61期も白組リーグで4勝1敗の好成績である。
なお第61期王位戦で羽生に黒星をつけたのが藤井聡太。その勢いで勝ち進み、棋聖に次ぐ二冠目の王位を奪取した。
ADVERTISEMENT
藤井二冠は、まだまだ予選の率は高い。昨年に初めてタイトル保持者となった藤井がシードの権利を得るのはこれから。自身の棋歴における“予選占有率”をどこまで減らすことができるだろうか。
◆◆◆
このコラムは、文春将棋ムック『読む将棋2021』に掲載されています。
人気棋士のインタビュー、コラム、コミックが一冊にまとまった、観る将ファンに向けた「読む将棋」の決定版(全144ページ)。現在、好評発売中です。
人気棋士のインタビュー、コラム、コミックが一冊にまとまった、観る将ファンに向けた「読む将棋」の決定版(全144ページ)。現在、好評発売中です。
![『文春将棋 読む将棋2021』(文春ムック) 書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/1/6/350/img_16ee5caa1d5b9eea8c4ce92fead3b2ff455498.jpg)
![](https://number.ismcdn.jp/common/images/common/blank.gif)