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羽生善治九段&豊島将之竜王が“お色直し”棋士のマスク事情って? 竜王戦第3局、タイトル経験者も注目
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKyodo News/日本将棋連盟
posted2020/11/07 12:30
羽生善治九段と豊島将之竜王(別日撮影)
第33期竜王戦七番勝負第3局が7日、京都府京都市の「仁和寺」で始まった。豊島将之竜王(30、叡王と二冠)に羽生善治九段(50)が挑戦する今シリーズはここまで1勝1敗のタイで、どちらが一歩抜け出すか注目の一局となる。
午前9時に始まった対局は先手・羽生九段の初手▲2六歩に、後手の豊島竜王が△8四歩とし、飛車先の歩を突き出すと相掛かりの戦型となった。
対局開始早々、両者がマスクを変更した
そんな展開とともに開始早々の注目ポイントとなったのは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため着用する、両対局者のマスク姿だ。
対局開始時は豊島竜王、羽生九段ともに白のマスクだったが、まずは羽生九段が控室から対局場に戻ると黒のマスクに変更。これについて、ABEMAでこの日の解説を務める中村太地七段が「あ、間違い探しですね」とユーモアを交えて紹介すると、それに呼応するかのように豊島竜王も白からグレーのマスクにつけ直した。
この“お色直し”について中村七段は、関係者が数多い対局開始時には厚手のマスクをつけ、対局中は通気性の良いマスクにしたのでは、と推測。その流れから聞き手を務める千葉涼子女流四段が“対局中につけるマスク”の悩みを切り出すと、中村七段はスポーツ用のマスクを着用したり、「将棋会館の踊り場で少しマスクを外すタイミングもあります」と、棋士としての経験談を披露した。
各対局でマスクをつけた棋士の姿は今やおなじみとなり、藤井聡太二冠(18)の着用する福井県の浴衣帯メーカー「小杉織物」のマスクが大きな注目を集めたことも記憶に新しいだろう。