“Mr.ドラフト”の野球日記BACK NUMBER
ドラフト1位高橋宏斗の後継者右腕も! 秋の中京大中京の“大人びた”完成度、特筆すべき走塁の数字
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byPABB-lab
posted2020/11/06 17:03
抜群の走塁で目立った中京大中京2年・細江泰斗(遊撃手)。足だけでなく、ホームランを放つなど打撃でも魅せた
関東を見ても中京大中京の数字は際立つ
ドラフト会議の5日後、10月31日に行われた関東大会準決勝2試合も紹介しよう。
打者走者の各塁到達のタイムクリアは、専大松戸高、健大高崎高、東海大甲府高=0人、常総学院高=1人(1回)は東海大会を下回る走りだった。
昨年の同時期に行われた関東大会は西武台高=0人、桐光学園高1人(1回)、常総学院高2人(2回)、青藍泰斗高3人(3回)、山梨学院高3人(4回)、花咲徳栄高4人(4回)、桐生第一高4人(5回)、健大高崎高6人(7回)だったので、今年はやはりコロナ禍の影響があったことは否めない。
そう考えると、よけいに中京大中京高が6イニングの中で記録した4人(5回)という走りが強烈なインパクトを残す。
“機動破壊”の健大高崎はホームラン量産
関東大会で注目したのは“機動破壊”の異名で知られる健大高崎高だ。持ち味の走塁は鳴りを潜めたが、何と5本のホームランを放ったのだ。3回裏に櫻井歩夢(2年)がソロ、4回に先頭打者の森川倫太郎(2年)がソロ、5回に小澤周平(2年)が2ラン、6回に先頭打者の堀江晃生(2年)がソロ、そして7回に先頭打者の綱川真之佑(2年)がコールド勝ちを決めるソロ。
大会記録を振り返ると、1試合5本のホームランを放った高校は2006年夏の甲子園大会準々決勝での智弁和歌山高(対帝京戦)、昨年度夏の履正社高(対霞ヶ浦)ぐらい。高校野球ではそれくらい希少な記録だ。さらに翌日の常総学院高との決勝でも延長11回表に堀江と小澤が勝負を決定づける2本のソロホームランを放っている。
来年春のセンバツ大会前には中京大中京高とともに優勝候補の一角に名をつらねるだろう。