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「個々の気持ちが切れて…」大阪エヴェッサ、1勝3敗 “逆輸入ルーキーズ”揃えるも、早くも正念場
posted2020/10/17 06:00
text by
カワサキマサシMasashi Kawasaki
photograph by
B.LEAGUE
昨シーズンの大阪エヴェッサはBリーグ4季目にして、初の勝率5割超えを達成。順位も最高位である西地区2位と、成果をあげた。
今季に向けては主力選手が残留したうえに、アメリカの大学でプレーした角野亮伍やエリエット・ドンリー、オーストラリア出身の駒水大雅ジャックなど“逆輸入ルーキーズ”の入団、また新外国籍選手の獲得で、チームのスケールアップを図り、戦前の評判と期待値は高かった。
しかし第2節までの4試合を終えて、結果は1勝3敗。ホームで開幕を迎えた広島ドラゴンフライズ戦は1勝1敗、翌週のアウェーでの川崎ブレイブサンダース戦は連敗を喫してしまった。
「ケミストリーが構築されていない」
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開幕の広島戦は第3Qまでは攻守が噛み合わず、ディフェンスの改善が図られた第4Qで試合を引っ繰り返して、なんとか逆転勝ち。第2戦は前日と同様に第3Qまで接戦の展開だったが、終盤になってオフェンスの不調からリズムを崩し、広島にB1初勝利を献上してしまう。
アイラ・ブラウンが試合後に「まだチームとして、ケミストリーが構築されていない」と発した、コメントそのままの内容だった。
昨季の中地区1位で、今季も優勝候補のひとつにあげられる川崎は容易でない相手であったことは事実だが、初日に62-77で敗れたのに続き、翌日は53-88と大敗を喫した。
開幕からの4試合で80点以上の失点が3試合あり、川崎戦は2試合を通じて20得点以上を記録したクオーターがゼロ。攻守ともに、精彩を欠いている現状だ。司令塔である伊藤達哉は、帰阪後にチームの様子をこう話してくれた。