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<名勝負は素材が命>
長州力「マッチメイクは定食屋と同じだぞ」

posted2020/07/09 08:00

 
<名勝負は素材が命>長州力「マッチメイクは定食屋と同じだぞ」<Number Web> photograph by Takeshi Yamauchi

'82年に勃発した藤波辰爾との抗争では感情むき出しのスピーディーな戦いで名勝負を連発。

text by

井上崇宏

井上崇宏Takahiro Inoue

PROFILE

photograph by

Takeshi Yamauchi

語り継がれる多くの名試合を残した長州力は、現場監督の立場からも新日本を支えていた。マッチメイクや興行の組み立てから、いかに名勝負を生み、シーンを盛り上げたのか。そして今のプロレスにつながるものとは。『KAMINOGE』編集長が聞き出した。(Number1006号掲載)

「おい、俺にプロレスの話を振るなと何度言ったらわかるんだ。えっ、これ『Number』なのか? ……テーマはなに?」

 プロレスマスコミか、それ以外か。長年、プロレス専門メディアに対して見下げた態度を取り続ける長州力は、アントニオ猪木が参議院議員選挙で初当選し、新日本プロレスの社長を坂口征二にバトンタッチした1989年に現場監督に就任。それは坂口からの要請によるものだったが、そもそもプロレスの現場監督とはどのようなポジションなのだろうか。

「まあ、やっていたことはマッチメイクだよな。マッチメイクって言葉は俺はあんまり発したくないものではある。だけどまあ、べつに変な意味でもないか。試合を組む、流れを組むっていう。俺はそれを坂口さんから引き継いだんだよ。

 当時は(武藤)敬司とチンタ(橋本真也)、蝶野(正洋)が海外から帰ってきて闘魂三銃士を作ったわけだけど、あの三バカトリオは素材として個性があったよな。ただ、プロレスの世界っていくら素材がよくても潰れていった奴なんていくらでもいるじゃん。身体もあるし、身体能力もあるのに自分でその素材を腐らせていったような奴も多いよね。

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