オリンピックへの道BACK NUMBER
柔道、体操、競泳、バド女子……。
東京五輪代表選考“激戦区”を展望。
posted2020/01/05 20:00
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
AFLO
2020年を迎え、今年はついにオリンピックイヤーとなった。
すでに内定が出ている競技もあるオリンピック代表だが、多くの競技では、ここから代表をめぐる競争が本格化してくる。
それは各競技の第一人者たちにとっても同様だ。
競技レベルが上がったことで競争が熾烈となっているのが、バドミントンだ。
2019年夏に行なわれた世界選手権で、日本は男女シングルス、男女ダブルス、ミックスダブルスの全5種目でメダルを獲得した。それぞれの種目で強化に奏功し、さらに層も厚みを増している。
リオ五輪優勝ペアが日本勢では3番手。
中でもハイレベルな争いとなっているのが、女子ダブルスだ。
ダブルスは世界ランキング8位以内に2組以上ランクしているときは、1国から2組が出場でき、1組のみの場合は、1組と定められている。これは男女共通だ。
五輪代表の対象となるランキングは2020年4月30日に発表されるもの。つまり、佳境に入っていると言ってよい。
女子ダブルスと言えば、リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した高橋礼華、松友美佐紀組を覚えている方も少なくないだろう。
だが、そんな彼女たちが東京五輪では代表に入れるかどうか、厳しい状況にある。
2019年12月17日現在の世界ランキングを見ると、昨夏の世界選手権準優勝の福島由紀、廣田彩花組が2位。3位は同優勝の永原和可那、松本麻佑組。高橋、松友組は4位に位置している。つまり、日本勢では3番手となっているのだ。
また、このランキングから分かるように、世界上位を日本勢が占めており、日本勢のレベルの高さがわかる。ここから春にかけて、どのペアにとっても気を抜くことのできない大会が続いていく。