【NSBC補講I】 池田純のスポーツビジネス補講BACK NUMBER

私が起業家でなく経営者である理由。
改革そのものを生きがいとして。 

text by

池田純

池田純Jun Ikeda

PROFILE

photograph byBungeishunju

posted2019/11/11 11:00

私が起業家でなく経営者である理由。改革そのものを生きがいとして。<Number Web> photograph by Bungeishunju

DeNAベイスターズを離れてからの戦いの日々が、この1冊に詰まっている。

「自分がどういう経営者であるか」

 2016年にDeNAを離れてから2年半、多くのスポーツ団体や大学からお声がけをいただき、さまざまな仕事をしてきました。

 そのうちのいくつかについては、当初はその団体の方々と共有できていたように感じた「変革へのビジョン」がどんどんずれていき、目指すところがあまりに違いすぎたため、袂を分かつことがありました。

 その過程で苦しかったこと、悔しかったことも数多くありました。

 が、それらの経験すべてが、私にいろいろな学びを与えてくれました。

「自分がどういう経営者であるか」「どういう働き方をしたいか」「これからどう生きていくのか」――。

 改めてそういったことを整理しつつ、学んだこと、私が大切にしてきた生きる指針をわかりやすい言葉でまとめたのが、私にとって4冊目の著書『横浜ストロングスタイル』です。

自分のやりかたを譲るつもりはない。

「戦うことは、知ることでもある」

「世の中の50%以上は男の嫉妬で回っている」

「『少しずつよくなっている』よりも、非連続の成長を」

「曖昧な判断の繰り返しは、単なる時間稼ぎだ」

「ビジネスを語ることは、数字を語ることだ」

「戦っても意味がないと感じたら、そこから抜け出していい」……。

 私がこれまでスポーツの現場でずっと考えてきたこと、学んだことを、さまざまなパワーフレーズに落とし込みました。

 タイトルの通り、私は解決すべきすべての課題に、私なりのスタイルで臨んでいます。

 常に本音で、結果を出すために戦いを挑んでいく。

“みんな仲良く”が理想だけど、保身や卑怯なやり方は認めない。

 世の中に楽しんでもらうために、全力を尽くします。私はこのスタイルを、横浜で培ってきました。

 だから『横浜ストロングスタイル』としたのです。

【次ページ】 任せてくれれば、結果を出す自信がある。

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