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皇居ランナーアンケートで驚きの結果!
「走るのをやめたことがある」が55%。 

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寺島史彦(Number編集部)

寺島史彦(Number編集部)Fumihiko Terashima

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photograph byTokuhiro Kanoh

posted2019/09/27 15:00

皇居ランナーアンケートで驚きの結果!「走るのをやめたことがある」が55%。<Number Web> photograph by Tokuhiro Kanoh

8月下旬、少し暑さが和らいだ夕刻に121名のランナーから回答を得た。

走りすぎというよりはメンタルの話?

 注目したいのはYES(中断したことがある)理由の最多が故障だったことだ。「ランニング」と「故障」の関係を考えると、「単に走りすぎでしょ」と、一見メンタルとは関係がないように思える。

 ところが、大いに関係があるのである。これについては是非本誌で金哲彦さん、横田真人さん、小川壮太さんという3名のランニングコーチからもらったコメントをお読みいただきたい。日本人ランナーの特性のようなものが見えてきます。

 逆に質問に、NO(中断したことはない)と回答した人の理由も見ていこう。

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目標設定(タイム、レース)……22人
多くのランナーが、フルマラソンやハーフ、中には「皇居一周」や「10km」などを目標タイムに向けて走ることでモチベーションを維持する一方で、「年齢を重ねるにつれ、タイムから距離を重視するように」(コバさん・ラン歴30年)に見られるような、タイムではなくフルマラソン以上の長距離の「完走」を目標にする人も多数見受けられた。

習慣化している……14人
「走らないと落ち着かない」(スズキヒデユキさん・ラン歴10年)などランニング中毒的な人も多数。ただし、この回答は多くのランナーが「目標設定」との複数回答。つまり、「目標を達成するために走ること」が習慣化している、と捉えるのが正確かもしれない。

目標設定(健康、ダイエット)……13人
「太るのが怖い」(菓子パン大好きさん・ラン歴4年)。これは王道の回答。健康維持、体型維持はランニングを続ける大きな理由のひとつでもある。

友人や仲間の存在……7人
「一緒に走る人がいる」(カナコさん・ラン歴3年)。アンケート実施日は「ノー残業デー」の水曜日。日が暮れる頃には会社の部活やグループランが非常に多かった。

ごほうびがあるから……6人
「走ったあとのビールのため」(高田さん・ラン歴4年)。こちらは「友人や仲間の存在」との複数回答が目立った。走った後のビールは美味しいけれど、仲間と飲むともっと美味しい、と笑顔で話すランナーもいた。

 NO(中断したことはない)の理由で注目したいのは、「義務」と回答した人がゼロだったことだ。やはり、職場の付き合いなど義務感でランニングに取り組んでいると、一度やめたあとに再開しづらいだろう(ちなみに筆者もそのクチだ)。

 つまり、ランを断続的でも続けられるランナーは何らかの自分なりの目的をもって走っているのだ。現役ランナーだけでなく、元ランナーこそ参考になるのではないだろうか。

 最後に回答していただいた121人のランナーのみなさんにこの場を借りて深く御礼を。ご協力、ありがとうございました!

好評発売中のNumberDo「メンタル強化大作戦」では、このアンケート結果の詳細な分析の他、脳科学者の中野信子さんの興味深い解説「走り続ける脳、走るのをやめる脳」、ランをやめてしまった人への処方箋となる「“元”ランナーをやる気にさせる10のスイッチ」など、盛りだくさんのラインナップで市民ランナーのメンタルを紐解き、そして背中を後押ししているので、是非ご一読を。
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