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ベテランか新鋭か――。激化する“世代間競争”。~フェデラーを筆頭に30代が衰えず、10代は苦戦中~
text by

秋山英宏Hidehiro Akiyama
photograph byAFLO
posted2015/09/03 08:00

フェデラーは準決勝で今季好調のアンディ・マリーも撃破。大会史上最多の7度目の優勝。
全米前哨戦、シンシナティ大会はロジャー・フェデラーが制した。得意の高速サーフェスで躍動、決勝でノバク・ジョコビッチを圧倒した。観客席には6歳になる双子の娘たち。4人の子を持つ34歳だが、プレーは若々しかった。
「1週間、試合をこなしたけれどまだまだ元気だよ。どちらかというと短い試合が多かったからね。よく動けたし、前に入って攻めることができた」
優勝でランキングを2位に戻したフェデラーは上機嫌で大会を振り返った。
長い現役生活を楽しむ選手はフェデラーだけではない。例えば、今年2月22日はさしずめ“三十男の日”だった。この日行なわれたツアー3大会の決勝を制したのは32歳のダビド・フェレール、30歳のジル・シモンと35歳のイボ・カロビッチ(年齢は当時)。フェレールは翌週も連続優勝と気を吐いた。
