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アーモンドアイ、まずドバイ照準。
国枝師が考える凱旋門賞への戦略。

posted2018/11/30 16:30

 
アーモンドアイ、まずドバイ照準。国枝師が考える凱旋門賞への戦略。<Number Web> photograph by Satoshi Hiramatsu

海外への展望を語る国枝栄調教師とアーモンドアイ。

text by

平松さとし

平松さとしSatoshi Hiramatsu

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Satoshi Hiramatsu

 アーモンドアイがまたも快挙を成し遂げた。

 2分20秒6というおそろしく速いレコードタイムで東京競馬場の2400mを駆け抜け、ジャパンカップを制した。今年に入ってから牝馬3冠を圧倒的な強さで制してきた彼女だが、それはいずれも3歳牝馬同士での話。今回は古馬の牡馬勢を相手に堂々と横綱相撲といえる競馬。先行策から押し切ってのレコード勝ちで、並み居る古豪たちをしても手も足も出なかった。

 また同時にその競馬ぶりは、手綱を取ったクリストフ・ルメール騎手の好判断のたまものであったのも間違いない。

 このレースの上がり3ハロンで最も速い脚を使ったのはミッキースワローで、その数値は33秒9。ほぼブービーの位置から追い上げてマークしたラップではあるが、おそらくアーモンドアイが同じ位置から追い上げても、これを1秒上回る事は難しい数値である。

 事実、さすがのアーモンドアイでも過去に32秒台の脚を記録したことはない。勝ち時計とミッキースワローの走破時計には1秒3の開き。2着キセキとも1秒差があった。

もし後方からの競馬だったら。

 つまり、今回の高速決着を思うと、アーモンドアイがいつも通り後方からの競馬だったら、差し切れなかった可能性もあったという事だ。その点を国枝栄調教師に聞くと、パドックでのエピソードを教えてくれた。

「パドックでクリストフと話をしました。その時に彼が『キセキ、シュヴァルグラン、サトノダイヤモンドにハッピーグリンまで乗った事があります』と言っていました。ようするに相手になりそうな馬の特徴を、彼は手の内に入れていた。だからあの位置での競馬ができたのだと思います」

 こうして、いわばすでに国内に敵無しとも言える内容で完勝すると、レース後、国枝調教師から次のようなコメントが発せられた。

「海外へ行きたいですね」

【次ページ】 ドバイ遠征はぶっつけか。

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