村上佳菜子の名言
やりきった、と思えました。ジャンプのレベルを下げてでも皆さんの心に残る演技をしたいと思って、それが出来たので。すごいメダルは獲っていないけれど、毎日走ってきたから。もう悔いはないです。
村上佳菜子(フィギュアスケート)
2017/08/26
2014年12月の全日本選手権でノーミスの演技だったのにもかかわらず、3回転ジャンプの回転不足が響いて9位に沈んだ。「採点のせいだとは思いません。自分のせいだから。ただ、あの日以来、『良い演技したって、どうせダメじゃん』と、トラウマになってしまったんです」。心は折れたが、スケートへの思いは残っていた。「そこから競技を続けるには、気持ちを変えるしかありませんでした。『点数のためではなく、人の心に残る演技をしよう』と」。そして2017年4月に引退を発表。今後はプロスケーターとして、「芸術面を磨いて色々なジャンルの演技も出来るようになりたいです」。
Number930号(2017/06/29)