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いざワールドマスターズゲームズへ。
杉村太蔵の新たなる挑戦。

posted2017/04/25 11:00

 
いざワールドマスターズゲームズへ。杉村太蔵の新たなる挑戦。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

高校時代の1997年に開催されたなみはや国体で優勝もしている杉村氏。特にそのサーブに関しては、プロレベルにあったと言われている。

text by

林田順子

林田順子Junko Hayashida

PROFILE

photograph by

Takuya Sugiyama

「ワールドマスターズゲームズ」をご存知だろうか? 

 中高年のための世界規模の国際総合競技大会で、オリンピックと同様、夏と冬の大会がそれぞれ4年に1度開催される。参加資格は年齢のみで、どの種目も原則30歳以上であれば参加可能。また、「10000m/30~34歳の部」など、5歳ごとに競技が区切られているのも特徴だ。

 大会には元プロアスリートから、学生時代から競技に勤しんでいた人、大人になってその競技の魅力に気づいた選手までバックボーンもレベルも様々な人が参加する。各ジャンルが年齢ごとに区切られていることで、スポーツ経験が少ない人でも、上位に入れる可能性が高い種目もある。

37歳の元国体優勝選手vs.42歳の元プロ選手。

 さて、この4年に1度の大会。実は4月21日からニュージーランド・オークランドで開催中。そして4年後の2021年には、「ワールドマスターズゲームズ関西」として大阪や京都、兵庫、和歌山などの関西地域で55種目が開催される。

 この話を聞いて、興味をもったのが杉村太蔵、37歳。

 実は両親の影響で小学校4年生からテニスをはじめ、1997年には国体の少年男子ダブルスで優勝したほどの腕前。

 2021年の関西で上位入賞を狙うべく(?)、まずはオークランド大会を観戦しにいくことになったのだが、「せっかくなら……」と急遽現地でエキシビションマッチが組まれることになった。

 対戦相手に選ばれたのは現地在住のジェームス・グリーンホール選手、42歳。なんと全仏オープンとウィンブルドンに出場した経験もある元プロテニスプレーヤーだ。

 好敵手との試合が2週間後に迫り、杉村太蔵のコンディションはどうなのか。

 練習中の杉村を訪ねた。

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