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その目ヂカラと熱血コーチ。新星・尾崎を押し上げたもの。~テニスを楽しもう、とは真逆のスタイル~
text by
秋山英宏Hidehiro Akiyama
photograph byGetty Images
posted2017/04/24 10:30
今季は下部ツアーに出場せず、高いレベルの大会ばかりに参戦。その中で着実にポイントを稼ぎ日本人3番手へ。
期待の日本女子'94年組からまた一人、新星が現れた。四大大会に次ぐ格付けのマイアミオープンで、予選から出場した尾崎里紗がベスト16入り。翌週のランキングで自己最高の72位に浮上した。'11年全日本ジュニア18歳以下単複優勝、'14年にはフェド杯初出場など、もともと同年代のエース格だったが、ここ一番で勝てず、トップ100入りや四大大会デビューでは日比野菜緒に遅れをとった。しかし、1月の全豪で初めて四大大会の舞台に立ち、マイアミの2回戦では世界ランク21位の選手を倒すなど、殻を破った。
尾崎を'05年から指導するのが川原努コーチだ。絶滅危惧種の鬼コーチタイプ。これはと見込んだ選手には常に高い目標を課し、厳しく指導する。尾崎が四大大会ジュニアで活躍していた頃、川原からこんな言葉を聞いた。