辻直人のB.LEAGUER DIARYBACK NUMBER
Bリーガーが憧れの対象となるために。
辻直人が考えるバスケ選手の理想像。
text by
辻直人Naoto Tsuji
photograph byNaoto Tsuji
posted2017/04/10 10:30
B1リーグ中地区初王者に輝いた川崎。キャプテンの篠山竜青(左)と辻は試合中と打って変わってリラックスした表情。
大きなアリーナが満員になる雰囲気には憧れる。
チャンピオンシップでは日々の努力が報われる場合もあるが、そうでない場合もある。それが一発勝負の怖さでもあり、一方では楽しみともいえる。あまり想像したくはないけれど、今シーズン調子が良く、チャンピオンシップのセミファイナルまでは好調が持続しているが、ファイナルの一日だけ調子が悪いなんてこともありえなくはない。考えるだけで恐ろしいことだけど。
これはあくまでも個人的な意見だけど、昨シーズンまでのbjリーグのように、一発勝負で大きなアリーナが満員になるファイナルの雰囲気にはとても憧れる。
やっぱり、チャンピオンシップではすべての試合を満員にしたい。それが今後のBリーグや、選手も含めた日本バスケット界の発展にもつながるだろう。そこが課題だとも思う。だからこそ実現できるよう努力したいし、そうなるように僕も強く願っている。
川崎ブレイブサンダースとしては、ファイナルの舞台に立ち、初代王者として君臨するイメージもできている。当日のテレビの生放送で画面いっぱいに抜かれている自分の画も想像できる。なにかポーズを考えておかないと(笑)。
“理想のバスケットプレイヤー”ってどんな姿?
ところで、皆さんは“理想のバスケットプレイヤー”といったら、どんな姿を想像するのだろうか。
競技は異なるけれどスポーツ界には卓越した技術を持ち、人間としても素晴らしく、僕も尊敬する選手がいる。例えばサッカーでは三浦知良選手、野球ではイチロー選手を筆頭に、ダルビッシュ有選手やWBCでも活躍した同年代の中田翔選手などもいる。
彼らを見ていて共通しているな、と感じる部分は、結果を出し続けることはもちろん、試行錯誤しながら己の道を極めようとしている姿勢だ。そして芯がブレないこと。自らの意見を持ち、それらを自分の言葉で伝えることも、彼らに当てはまる。必要以上に飾らないところも尊敬すべきところだ。