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温厚な指揮官の喝が生んだ、ウィザーズ38年ぶりの勲章。~シャンパンではなく、水で祝った勝利~ 

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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posted2017/04/15 16:30

温厚な指揮官の喝が生んだ、ウィザーズ38年ぶりの勲章。~シャンパンではなく、水で祝った勝利~<Number Web> photograph by AFLO

ブルックスHCは7シーズンに渡りオクラホマシティ・サンダーを率いて、常勝チームに育て上げた経験を持つ。

 それは、シャンパンを用意するほどの出来事ではなかったが、祝うだけの理由がある勝利だった。3月28日、ロサンゼルス・レイカーズに勝った後、ワシントン・ウィザーズの選手たちは、最後にロッカールームに入ってきたヘッドコーチのスコット・ブルックスに向けて、一斉に水をかけた。この日の勝利でサウスイースト・ディビジョン優勝を達成したことを祝っての、シャンパンファイトならぬ、ウォーターファイトだった。

 実のところ、今のNBAにおいてディビジョン優勝はあまり意味をもたない。強豪チームの中には、アリーナにディビジョン優勝旗すら飾らないチームもある。それでも、ウィザーズにとっては勲章だった。何しろ最後にディビジョン優勝を果たしたのは38年前。競技に関係なく、アメリカプロチームの中で、どこよりも長く、ディビジョン優勝から遠ざかっていた。何も成し遂げられないと形容され続けたチームだけに、これだけでも、選手の士気やファンの盛り上がりにつながる。

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