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Bリーガーが憧れの対象となるために。
辻直人が考えるバスケ選手の理想像。 

text by

辻直人

辻直人Naoto Tsuji

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photograph byNaoto Tsuji

posted2017/04/10 10:30

Bリーガーが憧れの対象となるために。辻直人が考えるバスケ選手の理想像。<Number Web> photograph by Naoto Tsuji

B1リーグ中地区初王者に輝いた川崎。キャプテンの篠山竜青(左)と辻は試合中と打って変わってリラックスした表情。

着飾らずありのままで影響を与えられる選手に。

 例えばダルビッシュ選手は自分が良いと思うトレーニングメニューやサプリメントをYouTubeで公開し、自分がこれまで得た知識を多数の人に広めているが、そういった面も素晴らしいと僕は思っている。

「ドームアスリートハウス」で何度かお会いしたことがあったが、メジャーリーグで活躍する田中将大選手や、日本のみならず世界が注目している大谷翔平選手たちともトレーニングをし、指導もしていた。本当に人柄が良く、慕われているのだろうということが伝わってきた。

 彼らはまさに、僕が考える理想のバスケットボールプレイヤーの姿ともいえる。結果を出し続け、人柄としても芯がブレず、着飾らずありのままで人々に良い影響を与えられる。僕もそういう選手で、多くの人に良い影響を広められるプレイヤーでありたい。

 先日行われたWBCでは、普段はライバルチーム同士の選手たちが、日本野球のために日の丸を背負って一つとなって戦っていた。きっと多くの人が胸を打たれたと思う。また、大相撲の春場所では、横綱稀勢の里関が怪我を負いながらも逆転優勝を果たした。僕も心を動かされた一人だが、その姿には多くの人が感動し、勇気や希望を与えられただろう。

 これこそがプロスポーツマンとして大前提のあるべき姿だし、社会を豊かにするための始まりの一歩であるのでは、と思う。僕自身もこれまで以上に理想像に近づくため、そして社会を豊かにするために、精進していきたい。

(構成・石井宏美)

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