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超高速コースにホスト店長が挑戦!?
金哲彦、初めて東京マラソンを走る。
text by
金哲彦Tetsuhiko Kin
photograph byAsami Enomoto
posted2017/03/01 11:30
「今回は4時間30分ぐらいかけてゆっくりと楽しみます」と話した通り、途中でマイクパフォーマンスに参加するなど、東京マラソンを満喫した。
ゴールが東京駅前で、帰り道がものすごく楽に。
いずれにせよ、実際に走らなければ見られなかった東京マラソンならではの光景だ。11回目となる東京マラソンは新コースに衣替えした。都庁前のスタートから靖国通りを通り、皇居までは従来と同じ。
しかし、日本橋を抜け浅草から隅田川を渡り、墨田区側に入る部分が新しくなった。隅田川をわたり間もなく「墨田区へようこそ!」の声援。
さらに、ハーフ付近の折り返し門前仲町は江東区。東京マラソンに、江戸情緒を残す地域が加わり裾野も広がった。
そして後半、銀座から日比谷通りを直進、品川駅近くを折り返してからがクライマックスだ。脚は痛いが興奮は最高潮に達する。
何といっても、フィニッシュ地点は日本の中心である丸の内「行幸通り」なのだ。今回のコース変更でフィニッシュ地点が都心部になり帰り道が楽になった。
よりフラットで走りやすいコースに刷新された。
そして、よりフラットで走りやすいコースに刷新されたことが最大の魅力だ。天候にも恵まれたので、自己記録を更新したランナーも多かったに違いない。
世界有数の高速コースであることは、優勝記録で証明された。
男子優勝:ウィルソン・キプサング(ケニア)2時間3分58秒
女子優勝:サラ・チェプチルチル(ケニア)2時間19分47秒
男子は世界歴代8位、女子は世界歴代16位。そして、男女ともに今季世界ランキング1位の記録を叩きだしたのだ。
中継解説後、沿道から何度も応援したことがある。大会の雰囲気やコースは熟知していたつもりだったが、実際にランナーとして走った印象は、これまでの経験値をはるかに超えていた。