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超高速コースにホスト店長が挑戦!?
金哲彦、初めて東京マラソンを走る。
posted2017/03/01 11:30
text by
金哲彦Tetsuhiko Kin
photograph by
Asami Enomoto
紙吹雪舞う都庁前のお立ち台に、笑顔で手を振る小池百合子知事。
3万6千分の1の僕も、フィニッシュ目指して歩を進めた。
東京マラソンは創設の第1回から関わっているが、1~10回大会まですべて中継解説者として関わってきたので、実際に走ったことはなかった。
だが、今回のレースは、チャリティランナー枠に自らインターネットでエントリー。初めてランナーとして参加した。
1キロ地点の歌舞伎町で「ボス、頑張れ!」の声援が。
3分程度のロスタイムでスタートラインを越えた。9時15分くらいだろうか、1キロ地点にある歓楽街の歌舞伎町に到達。切れ間なく続く大声援の中に、明け方まで飲んでいた酔客も混じっていた。
「ボス、頑張れ!!」
歌舞伎町界隈の大声援から、ホストと思われる集団がいた。マラソン経験者には分かるだろう、走っているランナーから沿道の声や姿は案外はっきりと分かる。逆に、沿道から知り合いのランナーを見つけるのは、よほど派手なウェアでない限り難しいのがマラソン大会。
ホストたちは、ついさっきまで仕事をしていたような派手ないでたちだ。偶然通りかかり、酔った勢いで応援しているのか? または、ホストクラブの店長がフルマラソンにチャレンジしているか?
走りながら、昨晩シャンパンタワーで大騒ぎした彼らの姿が脳裏に浮かぶ……。