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内藤哲也がタッグリーグ改革も放言。
「どうせ手抜き」とは言わせない!
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph byTadashi Shirasawa
posted2016/11/17 11:00
11月18日の『WORLD TAG LEAGUE』開幕戦で、内藤と「X」は、ジュース・ロビンソン&棚橋のタッグと対戦する。
オカダ、棚橋、中邑らはタッグリーグ優勝に絡まない。
実際、これまで『WORLD TAG LEAGUE』優勝チームは、2012年の後藤洋央紀&カール・アンダーソン、2013年のカール・アンダーソン&ドク・ギャローズ、2014年の後藤洋央紀&柴田勝頼、2015年の真壁刀義&本間朋晃と、4年連続で優勝決定後に1.4ドームでのIWGPタッグ王座挑戦が決定している。
タッグリーグ開催前からドームのカードが決定していたオカダ・カズチカ、棚橋弘至、中邑真輔といったトップどころは、一切優勝に絡まないというジンクスが定着している。
これでは「今年もオカダ、ケニー・オメガ、棚橋、内藤のチームは、優勝しないんでしょ?」と、ファンに思われてしまうのではないか、ということだ。さすが、元・新日本プロレスの大ファンを公言し、ヒール転向後も毒舌ながらファンの気持ちを代弁するような正論を連発する内藤。ファン心理をよくわかっている。
パートナーを当日に発表する内藤の手法。
これを改革する方法として、内藤は「来年2月に札幌と大阪でビッグマッチがあるでしょ? 優勝したら、そのどちらかでIWGPタッグに挑戦させてもらいますよ」と、自ら1.4ドームではなく、来年のビッグマッチでのタイトル挑戦を表明した。確かにこれによって、内藤が優勝しても、1.4ドームでは、棚橋相手にインターコンチネンタル王座の防衛戦、2月のビッグマッチでIWGPタッグ王座に挑戦と、シングルとタッグを両立させることができる。
もちろん、これによってオカダ&YOSHI-HASHI、ケニー・オメガ&チェーズ・オーエンズ、棚橋弘至&ジュース・ロビンソンなどが優勝した場合も、2月にIWGPタッグに挑戦という流れになるだろう。
さらに内藤は『WORLD TAG LEAGUE』を開幕前から盛り上げるべく、自らのパートナーを“X”と発表し、当日発表とした。
「パートナーを“X”とすることで、皆様が『あの人じゃないか?』といろいろ予想するわけですよ。いつもボク言ってますよね? こうやって予想したり、想像したりする時間が、プロレスファンにとって一番贅沢な時間であり、一番楽しい時間なんですよ」(内藤)