ぼくらのプロレス(再)入門BACK NUMBER
内藤哲也がタッグリーグ改革も放言。
「どうせ手抜き」とは言わせない!
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph byTadashi Shirasawa
posted2016/11/17 11:00
11月18日の『WORLD TAG LEAGUE』開幕戦で、内藤と「X」は、ジュース・ロビンソン&棚橋のタッグと対戦する。
馬場もパートナーを当日発表して盛り上げた。
このパートナーが“X”という手法、'84年の『最強タッグ』で、ジャイアント馬場のパートナーが“ミステリアス・パートナー”として、当日発表になったことを思い出すオールドファンは多いことだろう。
この時も、馬場のパートナーは、「アンドレ・ザ・ジャイアントとの大巨人コンビになるのではないか」、「元WWE世界王者ボブ・バックランドでは?」など、事前に大いに盛り上がった。結局、その“正体”はラッシャー木村で、ファンの“考えすぎ”だったわけだが、それも含めて盛り上がったのは事実。
内藤は試合だけでなく、プロレスの持つさまざまな要素を使って、ファンを楽しませようとしているのだ。
内藤はプロレス大賞を視野に入れている……?
なぜ、内藤がここまでして『WORLD TAG LEAGUE』を盛り上げようとしているのか? それはおそらく、年末発表される『プロレス大賞』を意識した部分も多分にあるだろう。
今年、大ブレイクを果たした内藤は、当然MVPの最有力候補の1人ではあるが、新日本のトップの象徴であるIWGPヘビー級のベルトは、オカダ・カズチカの腰に巻かれ、『G1クライマックス』の優勝はケニー・オメガに奪われた。
おそらく今年のMVPは、この3人のうちの誰か、いやオカダと内藤のマッチレースになる可能性が極めて高いと予想される。
ここで内藤が、『WORLD TAG LEAGUE』を自らのプロデュースのようにして盛り上げ、見事に優勝を果たせば、MVPに大きく近づくことは間違いない。
今年の『WORLD TAG LEAGUE』は、“内藤イヤー”総決算の舞台でもあるのだ。