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絶対に五輪で萩野公介に勝つ――。
瀬戸大也が描く「勝利の青写真」。 

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2016/08/02 12:00

絶対に五輪で萩野公介に勝つ――。瀬戸大也が描く「勝利の青写真」。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

競泳日本選手権の表彰台にて。異常なプレッシャーをものともせず常に世界レベルの戦いを続けている瀬戸(左)。横には、いつも萩野がいる。

瀬戸の高い能力のひとつは「想像力」ではないか。

 だが、同様に瀬戸が優れている部分は、「想像力の高さ」ではないか。そう感じることが取材中に幾度かあった。

 例えば、瀬戸は最近、朝の散歩を始めたのだという。

「アジア大会のときなんかもそうですけど、選手村は歩いて移動しますよね。でも、選手村は結構大きいので、普段そんなに歩かないと脚に違和感が出るんです。脚が固まっているのに上半身は動くから、練習で連結部分の腰に影響が出る。そういう経験もあったので、五輪本番をイメージして、朝歩けそうな日は歩こうかなと思って」

 レースそのものだけでなく、そこに至るまでのプロセスも日々、明確に想像する。

 五輪のような大舞台では、往々にして予想外の事態が起きるもの。それでも瀬戸はきっと、動じない。それまでに、あらゆるイメージを膨らませ、日常から最高峰の戦いを思い描いているからだ。

金メダル=ベストを出す、ということ。

「まだ自分は五輪で金を獲るのに、ベストを出さないで獲れるほどの器ではないです。現に公介にベストタイムは負けている。だから金メダルを獲る=ベストを出すという事なので、金メダルよりもベストタイムの方を優先して考えたいと思います。今の自分の流れでこのままトレーニングが積めたら、絶対にベストは出せます」

 裏返せば、イメージ通りのベストの泳ぎさえ出来れば、世界の頂点に立つのは自分だという強烈な意思表示にも聞こえた。

 自他ともに認める感覚派のスイマーである瀬戸。だが、インタビューでは夢の舞台である五輪を前に、自身の“変化”についても語ってくれた。新たな一面を武器に、思い描くのは表彰台の真ん中に上る自分の姿だろうか。

「徐々にレースのイメージトレーニングもしていますね――」

 そんな瀬戸が描く、リオ五輪決勝での青写真とは一体どんなものなのか。また、大舞台を前に見せた勝利のための変化とは? 
 本編は、Number907号掲載の瀬戸大也インタビュー「ダークホースは最後に笑う。」でご確認ください。
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