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リオ五輪へ挑む34歳・田臥勇太。
東京五輪の夢と引退意識を語る。
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byAFLO
posted2015/09/14 17:00
男子代表は、1976年モントリオール大会以来、五輪には出場していない。「僕には時間がない。早くつかみたい」と語った田臥。
「東京五輪まではバスケットを続ける」
現在の代表候補には、リオ五輪の次の東京五輪を見据えて、17歳の八村塁をはじめ多くの若手がリストアップされていた。NBAを経験した田臥だからこそ、彼らに教えられることがある。もちろん、そんな彼らから田臥の方が刺激を受けることもある。
「この年でまたポジション争いができるっていうのは有り難い。正直、悔しいという気持ちもなくはなかったです。でも、そこはいい意味でモチベーションになります。若い選手が中心になっていくことはいいことだけど、そういった選手に負けないように経験を積んだベテランとしてどうプレーを見せるのか。代表が若返りすることを批判するわけではなく、(代表に)選ばれたい、選ばれたくないでもなく、ちゃんと自分の存在を示したい、自分が必要だと言われるようになりたいというのはモチベーションになりました」
実は田臥自身も東京五輪を見据えている。
「東京五輪は、バスケット界において大きなことだと思うし、選手である自分にとっては日本で世界でトップのバスケットを体感できるチャンス。1つの目標でもあるし、それを経験できるように頑張りたいです。東京オリンピックまではバスケットを続ける、何ならそれ以上も考えています」
東京五輪が開催される2020年、田臥は39歳になる。引退を考えることはないのかと尋ねると「まったく考えていない」と首をふって、さらに続けた――。
日本人初のNBAプレーヤーとなったかつての天才少年は、自身のキャリアの終わらせ方についてどう考えているのか? また、現役選手としての自分のプレースタイルや存在理由をどう位置づけているのか。つづきは885号の宮地陽子氏によるインタビュー『田臥勇太「チャレンジは続いている」』をお読みください。