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リオ五輪へ挑む34歳・田臥勇太。
東京五輪の夢と引退意識を語る。

posted2015/09/14 17:00

 
リオ五輪へ挑む34歳・田臥勇太。東京五輪の夢と引退意識を語る。<Number Web> photograph by AFLO

男子代表は、1976年モントリオール大会以来、五輪には出場していない。「僕には時間がない。早くつかみたい」と語った田臥。

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  アジア予選を全勝で制し、女子バスケットボール日本代表は3大会ぶりのオリンピック出場を決めた。9月23日からは、いよいよ男子バスケットのリオ五輪アジア予選が中国で始まる。注目は、代表チーム最年長の田臥勇太だ。発売中のNumber885号の宮地陽子氏のインタビューで、田臥が日本代表に選ばれた心境を語った――。

 田臥勇太が初めて「日の丸」を背負ったのは1998年、能代工業高等学校3年生の際、U-18日本代表としてアジアジュニア選手権に出場したときだ。翌年もU-19ジュニア世界選手権に呼ばれ、2001年にはヤングメン世界選手権にU-21日本代表として出場した。しかし、A代表のユニフォームを着て出場したのは5年前の2010年アジア大会が初めてだった。

 それほどまでに時間が空いてしまったのは、言わずとしれたNBAへの挑戦のためである。田臥自身、高校卒業後、日本代表よりもNBAへの挑戦を優先したことを後悔はしていないという。

「サマーリーグ(NBAを目指す選手たちによるシーズンオフの試合)自体も一つ逃せば(次出られるか分らない)大変な場所なので、ここに集中しないといけないっていう頭しかなかった。(日本代表もNBA挑戦も)どっちもいくのは不安だった。余裕がなかった。今振り返ると、若い頃、今のサッカー選手のように、サマーリーグ中であっても代表に呼ばれたらそのつど出場することを考えればよかったのかなとも思います」

代表に選ばれたからこそ分かったこととは?

 初招集から5年が経過し、日本代表に選ばれたからこそできる経験の大切さも痛感している。

「久々にヨーロッパやアジアのチームと戦ってみると、レベルも高いし、国によってバスケットが全然違う。実際体験していて楽しい。アメリカはああやって(NBA挑戦によって)経験できていたので、もっと他の国のバスケットも経験できていたら幅が広がったのかなと感じます。もしもう一回同じ状況でやれるんだったら、両方やります」

 男子バスケットボール日本代表の長谷川健志ヘッドコーチは、現在の代表に足りないものは、チーム内での競争だと発言している。そこに田臥は自分が招集された意味を見出している。

「今回、特にポイントガードやガードのポジションは人が多いので、そこは自然と自分の良さを出そうと競争になっています。長谷川さんも最初からはっきりと競争していこうとおっしゃってくれていて、そこはほんとそうだと思う。日本でも練習のうちから競争をしてレベルを上げていかなくてはいけない。自分達がそういう文化を作っていかなきゃなって思います。アメリカではチーム内での競争は当然のこと。そういう姿勢を自然とプレーで見せたり、プレー以外の面でも必要な声出しをしています。自分が代表に入った意味の一つは、そこにあると思います」

【次ページ】 「東京五輪まではバスケットを続ける」

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