スポーツはカタチから入る方なんですBACK NUMBER
ゴルフシーズン到来! NIKEの黄色いドライバーがゴルファーに幸せを呼ぶか!?
text by
奥山泰広&高成浩Yasuhiro Okuyama & Seikoh Coe(POW-DER)
photograph byTatsuya Ozawa(STUDIO Mug) & Nike Japan
posted2015/03/27 10:05
飛距離を決定する3つの要素とは?
奥山 ヘタクソな高さんには、ヴェイパーを使いこなすのは無理! いくら「スポーツはカタチから入る方なんです」といっても、ヘタクソにはカッコいいヴェイパーは合わないでしょう。
高 さっきからヘタクソヘタクソって煩いっつうの! まあ待ちなさいって。そんなに早急に結論を出す前に、俺の話を聞けって!
奥山 はいはい。どうせまた言い訳まがいの理論武装をするんでしょ!?
高 飛距離を決定する要素として、「ヘッドスピード」「打ち出し角」「スピン量」の3つがある。ま、厳密にはもっとあるけど、それらを全部説明し出すと、特集が1つ組めちゃうどころか、単行本を出せちゃうので、今はこの3つに絞ろう。
奥山 はい。僕も細かいことはわかりませんので。
高 ヘッドスピードは世界のトッププロともなると、楽勝で50m/sを超えちゃうんだけど、アマチュアゴルファーは40m/sがせいぜい。秒速43m/sを超えると、なんとか飛ばし屋の仲間入りかな。ちなみに俺は40m/sに届くかどうかってトコロだ。
奥山 ギリギリですね。
高 打ち出し角は、ボールが飛んで行く角度のこと。理想は12°と言われている。それより数値が大きいと高いフライになり、小さいとゴロになって、どちらも飛距離が出ないってワケ。また、スピン量はありすぎると高く吹け上がっちゃうため、毎分2600回転くらいが理想と言われているんだ。
奥山 はい。ここまでは理解できました。でも、それらがヴェイパーを選択するのに、どう結論づけられるんでしょうか?
高 まずは、自分のスイングがどの程度かを知ればいいってことだろ!? そして自分のスイングに合ったドライバー(の性能)を選べばいい……すなわち俺のヘタクソなスイングには、ヴェイパー プロ ドライバーは適さないってことは認めよう。ならば、もう少し易しいモデルにすればいいってワケだ。
奥山 やけに素直ですね。では、ヴェイパー スピード ドライバーですね。
ゴルファーをサポートするヴェイパーの機能。
高 でもねぇ…俺のスイングがダメダメなのは事実なんだけどサ、ヴェイパーはそういうダメダメなところを補ってくれる機能が搭載されているんだよ。
奥山 じゃあ、まず「ダメダメその1」のヘッドスピードの遅さは?
高 ボールへ効率的にエネルギーを伝達し、フェースの広いエリアで初速を上げるために設計された「新コンプレッションチャネル」なんて、ヘッドスピードが遅い俺のためにあるようなもんだ。
奥山 次に「ダメダメその2」の打ち出し角については?
高 うん、打ち出し角が定まらない俺には、5種類のロフト角と3つのフェース角を完全個別に調整できる弾道調整機能「フレックスロフト2.0」が有り難いよ。
奥山 最後に「ダメダメその3」、スピン量が多過ぎることには、ヴェイパーはどう対処してくれるんです?
高 ヘッドの安定性を維持し低スピン化を実現するキャビティバック構造に「フライビームテクノロジー」を搭載し、ますます余分なスピンを抑えているんだから、俺みたいにスピンだらけのヘタクソには涙が出ちゃうよ。
奥山 完璧じゃないですか! 高さんがヴェイパーに注目した理由がわかりました。
高 だから、俺が打っても飛ぶんだよ。