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地方ボクサーの夢は、昔も今も「聖地」後楽園。
~“噛ませ犬”の立場を覆す覚悟~

posted2014/11/09 10:30

 
地方ボクサーの夢は、昔も今も「聖地」後楽園。~“噛ませ犬”の立場を覆す覚悟~<Number Web> photograph by BOXING BEAT

坂本は実績十分の椎野を徹底的に研究。5回の猛攻も綿密な作戦が功を奏したものだった。

text by

前田衷

前田衷Makoto Maeda

PROFILE

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BOXING BEAT

「聖地」後楽園ホールのファンは、時に手厳しく、時に暖かい。これは先日目にした光景―。

 前座の6回戦で元アマチュアのトップ選手が、プロデビュー戦を明らかなガス欠で落とした。この直後「もっと練習してから来い」と客席から叱声が飛んだ。次の試合では、地方ジム所属の選手がこれまたアマ出身の元王者と対戦。不利の予想を覆して逆転TKO勝ちを飾った。すると、日頃は辛らつなホールの観客がこの無名の勝者に対し惜しみない拍手を送ったのである。判官贔屓もあろうが、負けた選手の支持者でなければ、こうした番狂わせもボクシングの楽しみである。

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