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福西崇史が語る浦和レッズの思い出。
「アウェーでは嫌なところだった」
posted2014/11/05 16:30
text by
福西崇史Takashi Fukunishi
photograph by
Sports Graphic Number
メルマガ「福西崇史の『考えるサッカー』」、
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
<目次>
【1】《Jリーグ・終盤戦の楽しみ方》福西崇史が見る「浦和レッズ」(3)
~ 興梠骨折の影響と、生命線のコンビネーション ~
【2】《Jリーグ・終盤戦の楽しみ方》福西崇史が見る「浦和レッズ」(4)
~ 選手たちが模索した“ゼロボランチ“ ~
【3】《Jリーグ・終盤戦の楽しみ方》福西崇史が見る「浦和レッズ」(5)
~ 現役時代、印象に残っている選手は……? ~
【4】《アディショナルトーク!》終了間際の反省会&次号予告
~ サッカーと同じく、連携を深めるのが大事! ~
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【3】《Jリーグ・終盤戦の楽しみ方》福西さんが見る「浦和レッズ」
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~ 現役時代、印象に残っている選手は…… ~
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――最後に、福西さんが現役だったころの浦和のイメージも聞きたいなあ、と。
福西:了解!
――浦和を相手にした時、まず印象的なのは……。
福西:やっぱり埼スタ。
――あのスタジアムはものすごい臨場感ですよね。
福西:アウェーとしては本当に嫌なところだった。自分はホームとして戦った経験もあるけどね。
――あれ? えーっと……。
福西:日本代表で戦っているから。
――あ、そうか!
福西:ホームとして戦う埼スタでの代表戦は、スタジアム中から声援をもらえるからとてもやりやすかった。あれだけ多くのサポーターがスタジアムを埋め尽くすと、ピッチレベルでも声援がこだましてくる。それが浦和との試合となれば全く逆のことが起きる。
――あの雰囲気は本当に独特ですよね。
福西:レッズへの声援や自分たちへのブーイング……。一体感が強烈だよね。やりづらさはとても感じたし、浦和の選手にとっては当然力にはなる。
――最近ちょっと観客数が減ってきているなあ……というのは少し寂しいところなんですが。
福西:それでも他クラブと比べたらとっても多くの人が見に来てるよね。甲府戦も平日夜でなおかつ雨の中でも、2万人近く入ってた。あと、アウェーにも多くのサポーターが来るってのがすごい。それは仙台戦を見に行った時に思ったところ。
「現役時代に印象的だったのは、(小野)伸二だね」
――とりあえずファンの話になりましたけど、福西さんが現役時代にマッチアップして印象的だった選手っていましたか?
福西:印象的な選手かあ。うーーん、誰かって絞るのは難しいけど……。とりあえず思いついたのは、今も現役だけど(小野)伸二だね。
――おっ、天才ミッドフィルダーの名前が。
福西:伸二はテクニックがすごかったけど、他にも特徴的な選手はいっぱいいたよ。スピードで言えばやっぱり岡野(雅行)さん。
――日本代表の「ジョホールバルの歓喜」のVゴールが印象的でしたけど、浦和時代には「1人スルーパス」を決めたこともありました。
福西:あったあった(笑)。
――テクニック、スピードときたので、次はフィジカルタイプですかね。
福西:そのタイプで忘れられないのはワシントン。決定力もあったしね。逆にディフェンスで言うと……ギド。
――ブッフバルトですね!
福西:彼らに共通するのは相手にとって“嫌がるプレー”ができる選手だったってことかな。
――“嫌がるプレー”ですか。
福西:マークの外し方やポジショニングとかで、こちら側の読みを惑わせてくるのがとてもうまかった。ボランチを務めるこっちとしてはスペースを空けるわけにもいかないし、かといってマークにいかなければやられてしまう。浦和に限ったことではないけど、そういった工夫をする選手は今でも印象に残ってるよ。
この続きは、メルマガNumber「福西崇史の『考えるサッカー』」で ぜひお読みください。