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2.59回のミスと、6.083回のアクション。
2010年W杯に見る「ゴールの秘密」。 

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木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

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posted2014/05/01 10:30

2.59回のミスと、6.083回のアクション。2010年W杯に見る「ゴールの秘密」。<Number Web> photograph by AFLO

2010年のW杯で、得点を決めるまでの平均アクション回数が最も多かったコートジボワール代表。ドログバ(右)は現在も代表の中心選手として活躍している。

得点の43%がグラウンダーパスから、19%がクロスから。

 2010年W杯でゴールを決めるまでの平均アクション回数が最も多かったのはコートジボワール(13回)で、セルビアがそれに続く(11.5回)。ブラジル大会における日本の初戦の相手は、素早いカウンターというより、手数をかけて攻撃してくる傾向が当時はあったということだ。

●結果5:ゴールのうち43.45%はグラウンダーのパスから、19.31%がクロスからのアシストだった。

 クロスを上げる場所に注目すると、左右ともにサイドライン際から上げたクロスから得点が生まれる確率が高かった。日本は横からの高いボールを苦手にしているだけに、サイドをえぐってクロスを上げられるシーンをなるべく減らしたい。

●結果6:シュートによって決まったゴールのうち、82.7%はペナルティエリア内からのシュートだった。

 これも当然ではあるが、あらためてペナルティエリア内のシュートの重要性がわかる。これを実行するためには、ペナルティエリア内に侵入しなければならない。日本はショートパスの崩しを得意としており、W杯ではこの形の得点に期待したい。

 ユーロ2012の分析もほぼ同様の結果が出ており、上述の内容はサッカーの普遍的な傾向を浮かび上がらせていると思われる。今後データ分析は、プレーする側だけでなく、サッカーを見る側にとっても観戦ツールのひとつとして大いに役立ちそうだ。

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