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W杯3戦で岡田監督が手に入れた、
「日本サッカー」のリアルなスタイル。
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![西部謙司](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/1/90/img_6184c9c90dda7d9cb0d706e96cd7dbb85249.jpg)
西部謙司Kenji Nishibe
photograph byFIFA via Getty Images
posted2010/06/25 13:00
![W杯3戦で岡田監督が手に入れた、「日本サッカー」のリアルなスタイル。<Number Web> photograph by FIFA via Getty Images](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/d/3/700/img_d3904f12535faa858b15a7b37a11277929309.jpg)
日本人の長所を合わせた「日本サッカー」が完成した?
もう1つ、日本の特徴はスピードだった。これも大久保、松井と両翼が揃って迫力が出てきた。
さらに付け加えるなら、セットプレーの技術である。
隙のない守備ブロックで敵の攻撃を食い止め、サイドプレーヤーのスピードとテクニックでファウルを誘い、得意のセットプレーで得点を狙う。
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W杯前の短期間で作り上げた新しい「日本オリジナル」は、確かに日本サッカーの長所をつなぎ合わせたものだ。しかし、それは理想から生まれたのではなく、必要から生み出されたものだったのかもしれない。
このサッカーが“正しい”のだとすると、その前の2年半は何だったのかという気もするが、ベスト16を達成するための代償だと考えれば安いものだったともいえるかもしれない。
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