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身長差を克服する泳ぎ。
~入江陵介と寺川綾のメダルの価値~
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![小川勝](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
小川勝Masaru Ogawa
photograph byTetsuya Higashikawa/JMPA
posted2012/09/07 06:00
![身長差を克服する泳ぎ。~入江陵介と寺川綾のメダルの価値~<Number Web> photograph by Tetsuya Higashikawa/JMPA](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/f/f/350/img_ffb3af91a2d644d7bacc8c2f412223ee270702.jpg)
200m背泳ぎで銀、100m背泳ぎで銅、男子400mメドレーリレーで銀と、ロンドン五輪で3つのメダルを獲得した入江陵介。200mの決勝後には、「最後の男子リレーの自由形の選手がタッチするまで、27人の選手のリレーは終わらないです」と名言を残した。
ロンドン五輪のあと、メダリストたちの様々な凱旋行事を通して、競泳の選手たちが、これほど多く、一般に名前を知られたことは、かつてなかったように思われる。
競泳で、日本は戦後最多のメダル11個を獲得した。金メダルはなかったが、個人種目で7人の選手がメダルを獲ったうえに自由形以外の背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ、個人メドレーと幅広く結果を残した点は価値がある。
北京五輪では北島康介が2冠を獲得したものの、個人でメダルを獲ったのは北島、松田丈志、中村礼子という3人だけだった。金3個を含む8個のメダルを獲ったアテネ五輪でも、個人種目で獲った選手の数は6人だった。ロンドン五輪での7人というのは、世界的に見ても目立った数字だ。10個のメダルを獲得した中国も、個人でメダルを獲った選手は6人だった。
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