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史上最強の第3GK川口能活の加入で、
“勝利に執着する”日本代表に期待!! 

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熊崎敬

熊崎敬Takashi Kumazaki

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2010/05/11 12:05

史上最強の第3GK川口能活の加入で、“勝利に執着する”日本代表に期待!!<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

過去3大会のW杯で日本はいつも淡白に敗れてきた……。

 過去3大会のワールドカップを振り返ると、日本はいつも淡白に敗れてきた。

 勝利に執着するアルゼンチンやウルグアイ、またジダンが暴発した'06年ドイツ大会のフランスと違って、日本はナイスガイのまま大会から去っていく。'98年のジャマイカ戦、'02年のトルコ戦、'06年のブラジル戦と大会最終戦となった3試合では、いずれも警告を一度しか受けていない。

 負けているのに、だれも立ち上がろうとしない。声を上げようとしない。黙々とプレーし、あっさり敗れていく。敗戦後に不仲説が聞こえてくる。

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 この傾向は、岡田監督になっても変わっていない。

 東アジア選手権の韓国戦やセルビア戦では、明らかに流れが悪いのに、だれもアクションを起こそうとしなかった。

 イエローカードを覚悟で身体を張ろうとする選手は皆無に近く、べンチで声を枯らすような選手も見当たらない。

「魂の守護神」と呼ばれた川口の復帰によって、こうした文化に変化が出てきたら素晴らしいことだ。

メンバーも同じで監督もそのままのチームが豹変するか?

 とはいえ冷静に考えると、筆者は川口に期待しすぎているのだろう。

 彼はあくまでも第3キーパーであり、できることは限られている。

 そもそも、このチームはホームで行なわれた東アジア選手権で3位に終わり、セルビアの3軍にも完敗したチームだ。そこからメンバーが大きく変わったわけでも、監督が交代したわけでもない。

 川口の復帰によっていちばん助かるのは、実は岡田監督ではないだろうか。

 最近の岡田監督は余裕がないのが明らかで、支持率は急落している。好感度の高いベテランが復帰したことで、監督への逆風もしばらく収まるのではないか。

 監督がしっかりしていたら、第3キーパーがこれほどクローズアップされることもないだろう。

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