スポーツはカタチから入る方なんですBACK NUMBER
ヘロヘロで走ってる時でも、カッコよくエネルギーと水分を補給するべし!
text by
奥山泰広&高成浩Yasuhiro Okuyama & Seikoh Coe(POW-DER)
photograph byNanae Suzuki
posted2012/03/26 06:00
今回は趣を変えて、スポーツ時のエネルギー補給食「shotz」のエナジージェルにスポットを当てる。本格的なスポーツシーズンの到来に向けて、アマチュアアスリートが見落としがちな「水分&エネルギー補給」について言及する。
奥山 ずいぶん暖かくなって来ましたね。いよいよ本格的なスポーツシーズン開幕ですね。高さんの今年最初のスポーツイベントは何ですか?
高 4月後半の石垣島トライアスロン。今年で4回目の出場になるよ。
奥山 沖縄は4月ともなると、かなり暑いでしょ?
高 いや、そんなに暑くないよ。太陽が出れば気温は28度まで上昇するけど、この時期はまだ雲が多いし、季節風も止まないから、スタート前はうすら寒いくらいだね。
奥山 へ~、石垣島トライアスロンはオリンピックディスタンスでしたっけ。スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmだと、いくら暑くないと言っても、水分&エネルギー補給が重要になってきますね。
高 コース沿いのエイドステーションが充実しているから、まったく心配ない。市街地から離れるバイクコースではエイドステーションが無くなる区間があるので、さすがに自前のボトルが頼りになるけどね。そうそう、一昨年は市街地に戻って来る前にボトルの水を飲み切っちゃってサ、街に入ってからのエイドステーションで紙コップの水を取ろうとしたんだよ。もちろんボランティアの女子高生から(笑)。
奥山 まぁ、同じ水でも、女子高生から貰った方が美味しいですもんネ。
高 そしたらさ、十分減速したつもりだったのに、それでもスピードが出過ぎてたみたいで、紙コップを掴んだとたんに、バッシャ~ンと中身が飛び散っちゃったんだよ(苦笑)。走行中にエイドステーションから水や補給食を取るのはテクが必要だし、そもそも慣れていないとダメなんだね。
奥山 高さんの性格だと「たかが給水」って、軽視してるでしょ!? 先日の東京マラソンでも、公務員ランナーの川内選手が給水連続失敗で失速しちゃいましたからね。給水の練習も怠ってはいけないんですよ。
高 まぁ、川内選手くらいのレベルだと、適切な水分&エネルギー補給は必要なんだろうけど……。俺みたいなへなちょこアスリートは、適当に水を飲んでれば大丈夫なんじゃないの!?
水分&エネルギー補給の最適なタイミングとは?
奥山 おっと~、それは問題発言ですね。運動による発汗、それを補うための水分補給は、アスリートのレベルには関係ありませんよ。むしろ、体温調節がヘタで無駄に汗をかくへなちょこアスリートの方が、水分補給は重要です。
高 わかったわかった。「喉の渇きを覚えたときは、もう脱水症状が始まっている」って、言いたいんだろ!?
奥山 一説によると、胃や十二指腸から水分を吸収出来るのは、1時間に1リットルがやっと。それに比べて運動時には1時間に、軽く1~1.5リットルは汗をかくんです。
高 しかも、一息にグワ~ッと飲むと、なおさら吸収しないんだよな。1回に60~80ccずつチビチビと飲んだ方がいいんだよな。そう言えば以前、スポーツインストラクターの女のコから、「6回グビグビッて飲めば60~80cc摂取完了。運動時には“6グビ”よ。わかった(ウフッ)」って言われたっけ。あのコ、Fカップだったっけ、今はどうしてるのかな?
奥山 Fカップはおいといて……“6グビ”は正しいです。それに加えて長時間の運動では、水分同様にエネルギー補給も重要ですよ。知ってます? 人間は脂肪を燃焼させて運動するんですが、これがまた難しいんです。運動に慣れていない人ほど、すぐに燃焼しやすいグリコーゲンを使ってしまうんです。
高 別にどっちでもいいよ。燃焼すりゃあ、身体は動くんだよ。