脂肪と違ってグリコーゲンは体内に大量に蓄えられない。

奥山   まったく、何にもわかってないんですね。何万カロリーもある脂肪と違って、グリコーゲンはたった1800kcalくらいしか、体内に蓄えておけないんです。だから、すぐに使い切っちゃってバテちゃうんですよ。

高   そっか～、4年前の「東京－糸魚川ファストラン」（※東京から新潟までの約300kmを、一日で走り切る自転車イベント）で、松本市街を過ぎたあたりでハンガーノックで倒れる寸前になったことが……。タイムアウトが心配で水も食べ物も摂らず、しかもペースを上げて走っちゃったせいで、きっとグリコーゲンを使い果たしちゃったんだろうな。

奥山   う～む、「（220－年齢）×0.75」の心拍数だと……高さんの場合心拍数129で走り続けると、脂肪とグリコーゲンの燃焼効率がちょうどいいペースなんですけどね。いや、そもそも水も食べ物も全然摂取しないで長距離を走ろうっていうのが、大間違いですよ。体内のエネルギーをうまく使えないのなら、せめてちゃんとエネルギーを補充しなきゃ！

チョコレートや果物もいいけど、手が汚れるしゴミも出る。

高   そんなに言うんなら今度の週末、ロングツーリングの予定があるんだけど、ちゃんと補給食を用意して行くよ。何がいいかな？

奥山   大抵の人が持っていくのは、チョコレートや果物ですよね。こういう単糖類は消化吸収が早く、血糖値が一気に上がるおかげで元気になるのはいいんですが、その反面、急激に低血糖状態になることもあるんです。

高   俺、甘いのは嫌いだから、わざわざおにぎりを作って持っていくこともあるんだけど。

奥山   ダメダメ、ご飯やうどんは多糖類なので、消化吸収が遅くエネルギーに変わるのに、2～3時間もかかるんです。

ショッツ3本分が入るオリジナルのフラスクボトル。レース本番や練習前にエナジージェルを入れておくと（必要に応じて水で薄める）、チョコやフルーツなどと違って無用なゴミが出ることもないし、手が汚れることもない。125ml、480円。                                 

高   え～、んじゃあ、何がいいんだよ。

奥山   ずばりコレ、『ショッツ・エナジージェル』です！　コレの主成分はマルトデキストリンといって、コーンスターチを酵素加水分解した糖質なんです。高エネルギーで消化吸収に優れているのに、急激に血糖値をあげないので低血糖状態を招かないんです。さっき言った単糖類と多糖類のいいトコ取りってワケ。ひと口試してみてくださいよ。人によっては、ほんの5～6分でエネルギーに変わるのが、実感できるそうですよ。

高   （モグモグ、と食べてみる）ふ～ん、意外と甘くないんだね。ジェルの口当たりもいいから、食べやすいよ。気に入った！

奥山   アスリートの多くは、スポーツ・ドリンク類の甘さが苦手みたいですね。なので、このショッツは甘さを極力抑えたテイストが特長なんです。レモンライムやコーラ味が定番で、去年追加されたマンゴーパッションも優しい甘さで人気急上昇とか。また、日本限定のグリーンプラムはまんま梅味なので、日本人アスリートにはウケているようです。

【次ページ】　単なる栄養だけでなくカフェイン配合でさらに強力!!