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ココが見どころ!事前レポート 

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posted2004/06/11 00:00

 欧州選手権は、1927年にフランスサッカー連盟の事務局長だったアンリ・ドロネーが「欧州最強チームを決めたい」と考えたのが始まりである。しかし、各国の足並みは揃わず、ドローネの死後、'57年に息子のピエールによってやっと大会の開催にこぎつけた。ドロネーの功績は優勝トロフィーにその名がつけられたことにあらわれている。

 第一回のフランス大会が開かれたのは'60年。「ヨーロッパ・ネイションズカップ」と呼ばれたこの大会を制したのは当時のソ連だった。第一回の参加国は17カ国に過ぎなかったが、現在ではヨーロッパサッカー連盟(UEFA)加盟の51カ国全てが予選にエントリーする巨大な大会となっている。

 ワールドカップ本大会の出場国が32カ国なのに比べ、ユーロのそれは16カ国。グループリーグから強豪国同士の対戦が続き、ワールドカップよりもレベルの高い大会ともいわれている。'72のネッツァーとベッケンヴァウアー、'84のプラティニ、'88のファンバステン、グーリット、ライカールトなどスーパースターの活躍も目立つ。今回の大会もいきなりサッカーの母国イングランドと前回優勝のフランスが対戦、ベッカム、トッティといった選手のプレーなど、どの試合も目の離せないものになりそうだ。

GroupA

開催国ポルトガルとスペインが本命。

最近、クラブチームの躍進が目覚しいギリシアも不気味な存在である。世代交代の端境期にあるロシアはやや苦しい。

GroupB

順当ならばフランスとイングランドの決勝トーナメント進出となろだろう。

だが、スイスとクロアチアにもチャンスがないわけではない。日本と引き分けたイングランドに注目だ。

GroupC

選手の名前だけを見ればイタリアとその他となりそうなグループ。とはいえ、実力差がそれほどあるわけではないので、意外に混戦になる可能性も。

GroupD

まさに"死のグループ"。勝ち抜くのは至難の業だ。W杯準優勝のドイツだが、今大会では、かなり苦しい戦いを強いられそう。現状では本命オランダ、対抗チェコか。

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