博多の人・王貞治BACK NUMBER
「王さんに、聞いておいてください」王貞治本人の重大証言…ON決戦後に王は辞めるつもりだったのか?「だって、巨人に勝ちたいじゃないですか」
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喜瀬雅則Masanori Kise
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/09/30 17:04
2000年、日本シリーズ「ON決戦」後の両雄。もしも巨人に勝っていたとしたら、王にはある重大な思いがあった?
「そりゃ、最後の最後の目標だったそれが実現できなかったんだからね。最初、2勝してああなっちゃったからね。みんなは、変則のスケジュールが悪いんだ、なんて言うけど、スケジュールより、やっぱり力負けしちゃったんだから、だからもう一回、気合入れ直さなきゃ、ってね。日本一に一回はなったけど、次にジャイアンツに負けちゃっている。だから一番じゃないんだから、やっぱり、またやらなきゃいかんという、そういう部分でね」
巨人に勝つという「究極の目標」
巨人に勝つ。次こそ勝つ。リベンジを誓ってから19年。
2019年の日本シリーズ。王ダイエー初優勝時のエース・工藤公康が率い、シーズン2位ながら、クライマックス・シリーズのファーストステージで楽天を2勝1敗で破り、続くファイナルステージでは、リーグ優勝の西武に4連勝でステージ突破。日本シリーズで原辰徳率いる巨人も4連勝で下し、日本シリーズ3連覇を果たした。
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1994年オフの王招聘、1996年の卵事件、1999年の日本一、そして2000年のON決戦。喜びも悔しさも共有してきた元球団代表の瀬戸山隆三は、2003年にダイエーを退団した後、2004年からロッテの球団代表、球団社長を務め、2度の日本一を経験。さらにオリックスでも球団本部長を務め、キャンプ地を沖縄・宮古島から宮崎に移転させ、1、2軍が合同でキャンプができる練習態勢を整備するなど、2021年からの3連覇の基礎を作って、2017年にオリックスを退団。球界から距離を置いていた。
巨人を破っての日本一。その直後に、瀬戸山は王にショートメールを送った。
それほど時間を置かず、王から返信が届いたという。
「念願の、やっとジャイアンツに勝利することができました」——。
〈つづく〉

