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ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
「誤解を恐れず言えば、マンネリ化していた」DeNA伊勢大夢27歳はなぜ先発に挑むのか…本人を直撃!「自らポジションを捨てる覚悟」のワケは?
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph bySANKEI SHIMBUN
posted2025/03/10 11:02

シーズン前の実戦では着々とイニング数を伸ばしている伊勢大夢
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「2023年シーズンになって、7回、8回という立ち位置も頂いて、チャンスがあれば9回も投げさせてもらえるかもしれない立場まで来て……。でも、なんか満足しているわけじゃないけど、誤解を恐れずに言えばマンネリ化している自分がいたんですよ」
先発挑戦への想いが決定的になったのは、昨年のポストシーズンだったという。伊勢はクライマックスシリーズで5試合を投げ1勝1セーブ、無失点。日本シリーズでは4試合に登板し、同じく無失点で獅子奮迅の活躍を見せた。日本一という大きな喜びの一方、伊勢の心には人知れず影が宿った。
ポストシーズンで気持ちを上げ過ぎてしまって
「正直、ポストシーズンで気持ちを上げ過ぎてしまって、終わった後に翌年の開幕まで持っていけないという自覚があったんです。それもあって踏ん切りがついたというか、球団に先発転向を伝えさせてもらったんです。先発で行けるなら行けるで、また新しい自分が作れますし、僕個人としては、一野球人としてここからどうするのか。ターニングポイントを作るのは、ここがタイミングなんじゃないかなって」
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先発が駄目ならリリーフに戻ればいい、という安易な挑戦ではない。なぜ伊勢は今、自分の野球人生を懸けて挑むのか。そして先発転向へ秘めた勝算とは——?
〈全2回の1回目/転向の真相を語る2回目につづく〉
